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【広島】大瀬良大地 大一番で約2か月ぶり5勝…酷暑のマツダであえて〝長袖着用〟したワケ

東スポWEB / 2024年8月24日 22時29分

長袖でのアンダーシャツでマウンドに上がった広島・大瀬良大地

大一番で約2か月ぶりの勝利だ。広島は24日の阪神戦(マツダ)に2―1で逃げ切り勝ち。先発した大瀬良大地投手(33)が6回途中1失点の好投で、6月22日以来となる今季5勝目(3敗)を挙げた。

試合前までの8月は3試合は勝ち星なし。特に前回17日のヤクルト戦では5回途中6失点降板と、6月にノーヒットノーランを記録した好調ぶりは、やや影を潜めていた。

絶対的な安定感を誇り、7月までは0点台だった防御率も1・37にまで膨らんで迎えた一戦。ベテラン右腕にとって、ここが踏ん張りどころだった。

この日、マツダスタジアムの気温は開始時で、気温31度、湿度70%。体を張って適応した。「汗対策です」(大瀬良)。決して勝利から遠ざかった言い訳にはしなかったが、記録的な酷暑の今夏は、右腕にとって難しい悩みがあった。「僕は代謝が人よりもすごくいいので。(今夏の暑さは)ヤバいです」(大瀬良)と投球中に着用するアンダーシャツにも〝工夫〟を施す必要性に迫られていた。

前回までの8月の3試合はすべて半袖だったが、この日は、手首まで袖がある長袖のアンダーシャツを着て出撃。「あまりロジン(バック)をつけるのは好きじゃない。ボールと(指)の間にひとつ膜ができるように感じて、自分の感覚じゃないみたいで、好きじゃない。やっぱり(汗が)滴り落ちないように」と指先に汗が落ちないように、手首で汗が止まるように、あえての〝厚着〟をチョイス。試合中も長袖のソレを「7枚ぐらい、上(に着る)ユニホームを6枚ぐらい用意して」と、指先の感覚だけは、万全の準備で指先を〝死守〟して腕を振り続けた。

「阪神打線もそうだし、僕自身の登板もそうだったので、結果としてああいうピッチングになった」と、これまでの真っすぐ、カットボール中心の投球スタイルから、この日は序盤から対打者への入り球に110キロ台のカーブやフォーク、チェンジアップなど「抜き球」を数多く含ませた。

手汗量の多い大瀬良にとっては、今夏は仮に半袖のアンダーシャツで登板してまうと、マウンド上で指先にまで汗が落ちなように、1球ごとにロジンを手や腕にまぶさないといけないほど「汗」に悩まされていた。

「抜き球」は指先が滑りやすければ、必然、制球ミスも起きやすくもなる。「やっぱ、よかったです」(大瀬良)。半袖に比べれば、長袖は着用時の体感は暑く感じるのは当然。6月の無安打無得点の快挙を達成した試合の時期から、アンダーシャツは「半袖」だったが、それを一新した。

復調を模索し「ベスト」で投げ抜くため、「暑さ」を耐え抜くことを選択した右腕。約2か月ぶりの勝利は〝根性〟でつかんだ1勝といえそうだ。

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