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イタリア社交界の花形 架空の王国〝グロデニ王国〟の女王を装うも交通違反で詐欺師とバレる

東スポWEB / 2024年8月25日 12時14分

グロデニ女王を名乗ったマルティネス容疑者(インスタグラム@imperialhouseofglodeniから)

〝グロデニ王国〟の〝グロデニ女王〟を自称し、イタリアの社交界で花形となっていた女が、交通違反によってドイツ人の詐欺師だとバレて、イタリア社交界が騒然としている。イタリア紙レプッブリカが先日、報じた。

「女王陛下」などの称号を身にまとっていたサンドラ・ニコル・マルティネス容疑者(49)は、数年前にイタリアの社交界の名士グヤ・ソスピシオ氏に紹介されて以来、イタリアの首都で行われる高級パーティーや社交イベントの常連になっていた。

レバノンのベイルートに本拠地を置くとされる王家、グロデニ王室の女王であるという主張に疑問を抱く人は誰もいなかったようだ。しかし、ネット検索すれば、グロデニが実際には東ヨーロッパの小国モルドバの町であることが分かる。

マルティネス容疑者が詐欺師であることが発覚したのは、2024年3月、ローマのトラステヴェレ地区の壁が突然崩壊し、数台の車両が損傷したことから始まった。それらの車の中にはマルティネス容疑者が運転するフェラーリもあったが、捜査官はナンバープレートの有効期限が切れており、保険登録もなかったことを発見した。

さらに捜査を進めるとマルティネス容疑者の車に関するさらなる矛盾が明らかになった。ベントレーのナンバープレートはドイツのトラックのものであり、総額約2600ユーロ(約42万円)の未払いの罰金が科せられていた。

他の車のナンバープレートも有効期限切れや偽造だった。イタリア当局は、マルティネス容疑者が偽造ナンバープレートを付けた車を運転するなど、600件以上の交通違反を犯したとしている。現在、文書偽造と詐欺の容疑で捜査を受けており、最高10万ユーロ(約1618万円)の罰金に直面している。

王族の称号については、今年2月にベイルートで登録されたようだが、王族とは何の関係もない。しかし、マルティネス容疑者は、パーティーやイベントで本物の貴族と交流し、自身のインスタグラムのアカウントに写真や動画を投稿し、既成事実を作り上げようとした。容疑者と交友を持った本物の王族、政治家、セレブ、ビジネスマン、聖職者らは誰も何も疑わなかった。

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