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自民党総裁選に影響大 林芳正氏、小泉進次郎氏は出馬表明延期…〝台風停戦〟で得する候補も

東スポWEB / 2024年8月28日 6時4分

自民党総裁選に出馬予定の林芳正官房長官(左)と小泉進次郎氏

日本列島を縦断する台風10号が自民党総裁選(9月12日告示、27日投開票)を直撃だ。台風接近により立候補表明を延期する陣営が出てくるなど、スケジュールは大幅変更を強いられそうだ。一方、推薦人集めに苦戦していた陣営は〝台風停戦〟により時間的猶予を得られることになった。

非常に強い台風10号は29日から30日にかけて、九州本土に接近、上陸し、西日本から東日本、東北と日本列島を縦断する進路予想。動きが遅く、各地に暴風や大雨をもたらす恐れがあり、山陽新幹線は29~31日、東海道新幹線は30~31日にかけ運休を検討しており、列島の交通網もマヒする可能性がある。

台風の影響で、総裁選への立候補を表明しようとしていた陣営も、軌道修正を余儀なくされた。林芳正官房長官は27日に会見するとみられていたが、官房長官会見で「台風などへの災害対策をはじめ、最後の一日まで政策実行にあたる岸田総理大臣を支えるため、職責を果たしていく」と話した。9月3日にも表明する方向で調整している。

小泉進次郎元環境相は30日に予定していたが、こちらも延期する可能性が高くなった。「大規模な広域災害になる可能性があり、危機管理対策が第一になります。林氏は官房長官ですから、ノンキに会見どころでない。進次郎氏も15年前に初当選した記念すべき『8月30日』に合わせたかったようですが、とてもそんな状況ではありません」(自民党関係者)

ニュースも台風情報がほとんどを占め、総裁選は二番手に追いやられている。立候補を表明している小林鷹之前経済安保相、石破茂元幹事長、河野太郎デジタル相は水を差された格好で、台風が過ぎ去るまでは会見のたぐいは自粛となるだろう。対する他陣営はチャンスとばかりに水面下での動きがより活発になっているという。

前出関係者は「推薦人集めで苦労している陣営は、林氏や小泉氏らの立候補表明が来週以降にずれ込むことで、議員を口説いたり、交渉する時間ができた。あと数人足りないところが多く、来週は一気に立候補ラッシュとなる模様です」と明かした。

総裁選では小林氏ら3人がすでに立候補を表明しており、推薦人確保のメドが立っている林氏、小泉氏、高市早苗経済安保相、茂木敏充幹事長は正式表明のタイミングを伺うだけという状況だ。主要候補者が早々に出そろえば、推薦人集めで苦戦している陣営、上川陽子法相、斎藤健経産相、加藤勝信元官房長官らにとっては苦しい展開になりかねなかった。だが〝台風停戦〟で思わぬ時間ができたことで、調整がつくとみられている。

劣勢となっている野田聖子元少子化相、青山繁晴参院議員も最後まで立候補をあきらめておらず、10人前後が立候補する過去最多の大激戦となる見通し。台風一過となる9月には、複数の候補者が同日に立候補表明することも起こりえるだろう。

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