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63歳で死去シッド・ビシャスさんの波乱すぎるレスラー人生 WWE&WCW制覇の一方で…

東スポWEB / 2024年8月28日 18時4分

在りし日のシッド・ビシャスさん(1993年)

名レスラーだったシッド・ビシャスさん(本名シッド・ユーディー)ががんで闘病の末に26日(日本時間27日)に死去し、プロレス界に悲しみが広がっている。そのレスラー人生は波乱に富んだものだった。

1990年代に2メートル6センチの長身を武器に、WWE(当時はWWF)とWCWを行き来して、両メジャー団体で活躍した。リングネーム「シッド・ビシャス」の由来は、英国の伝説的パンクバンド「セックス・ピストルズ」のカリスマベーシスト。長身から叩きつける豪快無比のパワーボムが必殺技で、トップヒールのポジションを確立した。WWEでは、91年4月の祭典「レッスルマニア8」でハルク・ホーガンを相手にメインイベントに出場した。96年11月には「サイコ・シッド」のリングネームで、WWF(WWE)世界ヘビー王座を獲得。団体の頂点に立った。97年2月にも2度目の同王座に就いた。

2000年にはWCWで世界ヘビー級王座を2度獲得。当時の両メジャー団体で世界王座を2度ずつ獲得する快挙となった。そうした中で大きな岐路となったのが、01年にWCWのPPV大会で脚を骨折したことだ。WWEの公式ホームページには「脚の大ケガがなければ、シッドの活躍はWWE史上最高のものとなっていただろう」と記されるほどの重傷で、これを機にリング上での活躍からは遠のいた。

一方、リング外では素行に問題を抱えていた。1993年10月にWCW英国遠征で起こした刺傷事件は特に有名だ。当時の報道によると、ブラックバーンでの大会終了後、シッドさんは宿泊先のホテルのバーでアーン・アンダーソンと口論になった。さらにアンダーソンの部屋に押しかけ、いきなりイスで殴りつけた。アンダーソンはハサミを持ち出して反撃し、シッドさんの腹部を4箇所刺したが、シッドさんは血まみれのままハサミを奪ってアンダーソンをめった突きにした。18箇所刺されたアンダーソンは、シッドさんとともに救急車で病院送りとなったという。

ハサミが小型のものだったため命に別条はなく、両者ともに不起訴となったものの、〝アンダーソン事件〟の背景にはシッドさんがWCW内で不遜な態度を取るようになり、これをいさめたアンダーソンと対立が続いていたとされた。また、筋肉増強剤(ステロイド剤)の使用も取りざたされた。セミリタイア状態だった11年には、テネシー州メンフィスで大麻所持により逮捕されたと報じられた。

それでも、リング上では超一流のレスラーだった。WCWでライバル関係にあったスティングは自身の「X」で「史上最も信頼できるビッグマンの一人。私はシッドと働くことが大好きだったので、彼がいなくなって寂しいよ」と追悼。海外プロレスメディアによれば、因縁のアンダーソンも、昨年のインタビューで「シッド・ビシャス」について「彼はモンスターだった」「彼は素晴らしいヒールだった」などと語っていたという。

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