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かつて世界中が落涙した動画の9年後の顛末 同級生判事に更生誓った男が強盗で起訴され…

東スポWEB / 2024年8月28日 19時35分

2015年に法廷で再会したグレイザー判事とブース被告(ユーチューブから)

2015年に世界中を落涙させた動画があった。中学校卒業以来、会うことがなかった米国の同級生が約30年ぶりに法廷で再会。男は更生を誓ったはずだったが、9年後、またもや罪を犯してしまった。

2015年6月、窃盗罪などで起訴された49歳(当時)のアーサー・ナサニエル・ブース被告がフロリダ州の法廷に立った。男を見たミンディ・グレイザー判事が「ひとつ質問があります。あなたはノーチラス中学校に通っていましたか?」と質問した。判事の顔をじっと見つめた男は「ああ、なんてことだ。なんてことだ」と泣き崩れた。2人は中学の同級生だった。

中学時代、成績優秀で医者を目指していたブース被告はグレイザー判事にいつも勉強を教え、2人は将来の夢を語り合っていた。しかし、ブース被告は高校生になると生活が乱れ、カネ欲しさに窃盗を繰り返すようになり、18歳で逮捕。その後も刑務所生活を繰り返した。

そして、約30年ぶりに法廷で再会した。グレイザー判事は「ここでお会いして残念です。あなたに何が起こったのかずっと気になっていました。あなたは中学校で一番いい子でした。あなたが無事にこの状況から抜け出し、合法的な生活を送れることを願います」と言い、判決を言い渡した。ブース被告は号泣し、更生を誓った。この動画が拡散し、世界が泣いた。

刑務所では模範囚として過ごし、約10か月で出所。その後、サラリーマンとしてまっとうな生活を送っていたはずだった。しかし、米メディア・ローカル10は先日、ブース被告がまたもや逮捕・起訴されたことを報じた。

58歳となったブース被告は、8月初めにマイアミで起きた宝石ひったくり強盗の罪で起訴された。グレイザー判事がこの事件を担当するはずだったが、「アーサーによろしく伝えてください。こんな状況じゃなければいいのに。この事件は私には審理できません」として、担当を降りた。顔を見ることもなかった。

現在、ブース被告は保釈なしで拘置されている。

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