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【阪神】上位浮上のカギは「中野拓夢復調」と「上位食いDeNA」 伊勢孝夫氏が勝負の9月を占う

東スポWEB / 2024年8月29日 5時4分

中野拓夢の復調なくして阪神浮上は厳しい

セ・リーグ3位の阪神は28日のDeNA戦(横浜)に2―3で競り負け、痛恨の敵地2連敗。首位・広島と2位・巨人が勝ったため、その差はついに5ゲーム差まで拡大した。一方、4位のDeNAは3連勝で阪神に1・5差まで接近。セ界情勢が変動しつつある中、本紙評論家の伊勢孝夫氏は「今、セ・リーグで最も勢いを感じるチームはDeNA。今後の優勝争いの台風の目となる可能性が高い」と目前に迫った勝負の9月を占った。

【新IDアナライザー・伊勢孝夫】阪神の敗因はさまざまあるだろうが、最も深刻なのはいつまでも続く中野拓夢内野手(28)の低調ぶりだ。昨季はチームの2番打者として存分に機能していた男が、今季はいまだ打率2割2分8厘に低迷。ここ数試合も中野のところで打線が何度も分断されてしまっている。彼の復調がない限り、チームの上位浮上はあり得ないだろう。

DeNA打線はここにきてよみがえってきた。佐野、オースティン、牧、宮崎らの主力打者陣の実力はもとより折り紙付きだが、1番打者に定着した梶原や捕手・山本も現在は好調そのもの。1番から7番まで切れ目のない怖い打者ばかりが続く。

前日27日のカード初戦(横浜)で、降板を拒否したウィックを三浦監督が一喝したシーンが印象的だったが、今はチーム全体から勝利への強烈な執着心を感じる。この日の勝利で首位とのゲーム差は6・5。まだ8月。DeNAにも十分にチャンスはある。彼らがセ・リーグの優勝争いの台風の目になるのではないかと私はみている。

伝統的に勝ちだしたら止まらないチームカラー。広島とは6試合、巨人とは7試合、直接対決を残している。DeNAが目の色を変えて上位チームを食い始めたら、セ・リーグはもう一度、混とんの渦にのみ込まれることになる。その隙をついて、阪神が漁夫の利を得る可能性すらあるのではないか。

広島は打線の状態が落ち始めてきた。巨人は阿部監督が就任1年目ということもあり、修羅場でのチームマネジメント力に不安が残る。今の並びのままでシーズンが終わるわけなど絶対にない。各球団の指揮官、選手、ファンの胃袋がキリキリと悲鳴を上げるような、スリリングな9月の到来を期待する。

(本紙評論家)

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