伊東純也の代表復帰で全選手にクギ「代表として模範となる態度求めたい」と山本ＮＤ

代表復帰する伊東純也

日本サッカー協会が２９日、２０２６年北中米Ｗ杯アジア最終予選の中国戦（５日、埼玉）とバーレーン戦（１０日、マナマ）に向けて日本代表メンバー２７人を発表し、性加害疑惑が不起訴となったＭＦ伊東純也（スタッド・ランス）が約７か月ぶりに代表復帰を果たした。

伊東の復帰について、山本昌邦ナショナルチームダイレクター（ＮＤ）は「メンバーを決めるのは監督の専権事項。起訴、不起訴ということが理由ではありません。我々に選ぶところのプレッシャーはありませんし、今回環境が整ったということ」と説明した。

森保一監督は「これまでの招集する、しないに関しては、できるということで私は協会から言っていただいたし考えていた」と前置きした上で「彼が落ち着いて、日本代表の選手として向き合ってプレーできる、チーム全体として落ち着いて試合に向かって活動できるか。これまでは疑問が残るところがあった。今回招集したことは、ひとつ大きなポイントして、スタッド・ランスの選手としてジャパンツアーをして試合をした時に多くのサポーター、国民があたたかく彼を見守ってくれる環境がある、落ち着いてプレーできる、チームも落ちついて活動できると判断した」と語った。

一方で、山本ＮＤは伊東が嫌疑不十分で不起訴となって点に関して「民事闘争中と聞いているので、詳細に関しては我々からのお答えを控えさせていただきたい」と強調。「一般論としては、日本代表選手としてのふさわしい行動、模範となるような態度はさらに強く、すべての選手に求めていきたいと思う」と伊東と同様の問題が起きないよう再発防止を徹底する構えを見せた。