やす子「２４時間テレビ」マラソン“強行”の舞台裏 市民ランナー参加は中止なのに…

それでも走るやす子

日本テレビ系「２４時間テレビ」が３１日～９月１日、放送される。台風１０号が接近する中、３０日午後時点ではピン芸人のやす子（２５）のマラソンは実施する方向で検討と発表され、ＳＮＳ上では日テレへの批判が殺到。一方で市民ランナーの参加は中止した。この判断が分かれた理由は――。

「２４時間テレビ」番組公式サイトは３０日午後３時に声明を発表し、やす子のマラソンは「安全に配慮しながら実施する方法を検討中です」とし、市民ランナーの参加については「中止とさせていただきます」とした。市民ランナーは初めて実施する試み。応募して当選した約１０００人の市民ランナーは都内近郊のグラウンドを１人３～５キロほど走る予定だった。

台風が接近してもマラソン決行を模索するのは、やす子本人の強い希望のようだ。

今年の「２４時間テレビ」ではこれまでのチャリティー募金だけでなく、「マラソン児童養護施設募金」が開設された。これには、やす子が高校生の時、世話になった児童養護施設を世間により知ってもらいたいとの本人の意向がある。日テレ局員の話。

「やす子さんがこれまでのマラソンランナーと違うのは、福祉への思いがより強いこと。台風が接近しようが走る気満々で、皇居（東京・千代田区）周辺で熱心に練習を重ねてきました。『２４時間テレビ』側はその思いをくみ、実施の方向で調整しました」

市民ランナーの参加中止は不可避だった。

「もともと応募規約に大雨、暴風の警報・注意報が発表されれば中止する場合があると通知しています。中止の決定はこれに沿った形でもあります」（前出局員）

「２４時間テレビ」の放送開始日時は３１日午後６時３０分。やす子はその時、スタート地点に立っているか。