井上尚弥撃破で「第二のパッキャオ」になる⁉ ＴＪ・ドヘニーの〝建設現場勤務〟は本当だった

会見に臨んだ井上尚弥(左)とＴＪ・ドヘニー

第二のパッキャオに俺はなる！ ボクシング２大世界タイトルマッチ（９月３日、東京・有明アリーナ）の記者会見が３１日、横浜市内で開かれた。スーパーバンタム級４団体統一王者・井上尚弥（３１＝大橋）に挑戦するＷＢＯ同級２位ＴＪ・ドヘニー（３７＝アイルランド）は番狂わせの勝利で、自身と同じく建設現場で働いていた経験のある世界６階級制覇王者マニー・パッキャオ（フィリピン）のような存在になると意欲を示した。

海外大手ブックメーカーのオッズは井上勝利が１・０２倍と下馬評は圧倒的不利のドヘニー。元ＩＢＦ同級王者だが、一気に４本のベルトが手に入る大チャンスに「歴史をつくるために来た。モチベーションも高く、ここまでのプロセスを考えても、自分がベルトを取り返す思いで来た」と強い意気込みを示した。

ドヘニーは過去に前日計量から試合までに１２キロ以上増量したことがあり、井上も「見るからに体がでかい」というほどのたくましい肉体の持ち主。元ＷＢＯ世界スーパーフェザー級王者の伊藤雅雪氏はドヘニーのドーピング疑惑を抱いていたものの、ドヘニーのマネジャーから、建設現場の足場を組む重労働をしていることでつくり上げられた肉体だと聞いて納得したことをユーチューブ上で語っている。

会見後、そうした情報の真偽についてドヘニーを直撃すると「そうだ」と認めた。そして、パッキャオも過去に建設現場労働者の経験があることを伝えると「私がネクスト・パッキャオになるよ」とニヤリ。井上を倒して一気にスーパースターへの階段を駆け上がると宣言した。

パッキャオも世界的注目を浴びたのは、２００３年にメキシコのスター選手だったマルコ・アントニオ・バレラを相手に番狂わせの勝利をしたことがきっかけ。モンスターから大金星を挙げて世界を驚かせるか。