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【WWE】〝疑惑の判定〟の再戦は壮絶決着! 世界王者グンターがオートン絞め落とし大激闘制す

東スポWEB / 2024年9月1日 11時4分

グンター(奥)はランディ・オートン(手前)を絞め落として王座防衛©AbemaTV, Inc.

WWEのPLE「バッシュ・イン・ベルリン」(31日=日本時間1日、ドイツ・ベルリン)で〝疑惑の判定〟の再戦が行われ、世界ヘビー級王者グンター(37)が〝毒蛇〟ランディ・オートン(44)を大激闘の末に破り、王座防衛を果たした。

5月の「キング・オブ・ザ・リング」トーナメント決勝(サウジアラビア)で、グンターはオートンに勝利したが、フィニッシュの十字架固めの際にオートンの左肩がカウント2で上がっていたのではないかと大論争になった。これにCCO(最高コンテンツ責任者)のトリプルHは「肩が上がっているよう見えた」と話した上で、最終的にレフェリーの判断を支持。一方で再戦の可能性にも触れていたが、両者も再戦に異存はなく、世界王座をかけての決着戦が実現した。

オーストリア出身のグンターにとって、隣国ドイツはかつての主戦場。地味だがめちゃくちゃ強い王者は、珍しく〝準地元〟の声援を浴びた。最高峰王座獲得14度のオートンは余裕しゃくしゃく。〝ウエーブ〟が起きるなど異様な盛り上がりを見せる観衆に、笑顔を返して見せた。

毒蛇は王者得意の逆水平チョップを封じるため、序盤から右腕に狙いを絞って徹底攻撃に出た。場外では鉄階段に右肩から打ちつけると、ブーイングを浴びながら猪木流のアームブリーカーまで見せた。グンターは毒蛇の巧みな戦術に防戦一方となったが、RKOをかわしてジャーマンで反撃。痛む右腕でラリアートを放って意地を見せ、必殺のRKOが決まっても3カウントを許さない。

前戦に続きクラシカルで重厚な攻防が続く中、勝負をかけたオートンは場外で王者を鉄階段の上から実況席に叩きつけてテーブル葬。さらにリング上でとどめのRKOを仕掛けるが、グンターはこん身の力で振り払った。続けて、試合途中に痛めていたオートンの首に両腕を巻きつけて、スリーパーホールドだ。

オートンは強引にRKOの体勢に入るが、王者は背後から首筋へ強烈な逆水平チョップを叩き込んで再びスリーパー。毒蛇に背後へ叩きつけられても、首筋にエルボーを落としてからまたも裸絞めだ。毒蛇のお株を奪う執ようさから、最後は右脚でオートンの右腕を制しながらスリーパーホールド。力をふり絞り粘る毒蛇を絞め落として勝利を飾り、〝誤審〟騒動に決着をつけてみせた。

34分を超えたメイン戦は、派手な空中技の応酬はなくても、技術と技術を真正面からぶつけ合い、見事な名勝負に。普段はエゴの塊の王者も納得したのか、試合後に毒蛇に握手を求めた。いつもならRKOをくらわすオートンもこれに応じ、気難しい両雄が何とがっちり握手。WWEマットでは珍しい、ノーサイドのさわやかな幕切れとなった。

王者グンターは試合後の会見で「ドイツのファンはちょっと違っていて、ちょっと難しい。でも、それは私がいい選手になれた大きな要因だと思う。彼らには感謝している」と〝準地元〟のファンに感謝を述べていてた。

この日の「バッシュ・イン・ベルリン」は「ABEMA」にて無料生中継された。

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