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小泉進次郎氏の総裁選〝後出しジャンケン〟戦略は吉か凶か ユーチューブチャンネル開設に厳しい声

東スポWEB / 2024年9月2日 6時4分

小泉進次郎氏

自民党総裁選(12日告示、27日投開票)は台風10号の影響により、立候補の正式表明がずれ込む陣営が相次ぎ、思わぬ誤算となっている。本命視される小泉進次郎元環境相もその一人だ。〝後出しジャンケン〟戦略に切り替えたのだが…。

台風10号は1日に熱帯低気圧に変わったが、日本列島を迷走し、各地で土砂災害や交通マヒが起きた。もちろん総裁選も影響を受けざるを得なかった。

林芳正官房長官は当初、先月27日の立候補表明で調整していたが、3日に延期。また高市早苗経済安全保障担当相は先週中の表明予定を9日に変更した。既に立候補表明している河野太郎デジタル相や石破茂元幹事長は先週、政策発表を予定していたが、今週中にずれ込んだ。

〝台風停戦〟になると思われたが、この間にテレビやネット、ユーチューブチャンネルに出ずっぱりだったのが石破氏と河野氏だ。特に河野氏は28日にユーチューブチャンネル「NewsPicks」で堀江貴文氏と対談したのを皮切りに、29日に「ワールドビジネスサテライト」(テレビ東京)、31日に「ウェークアップ」(日本テレビ系)、1日は「日曜報道」(フジテレビ系)、「ABEMA的ニュースショー」(ABEMA)などに出演。何かと取りざたされるXのブロック問題や「所管外」発言の真意などを繰り返し説明する場となった。

林氏や高市氏らも立候補表明さえしていればメディア露出のチャンスだったが、台風の影響で河野氏の独壇場になったともいえる。中でもほぞをかんでいるのは小泉氏かもしれない。先月30日に立候補を表明する予定だったが、6日に延期していた。

自民党関係者は「進次郎氏の会見は今週前半でもよかったはずだが、1週間も遅らせたのは驚きました。台風の余波もあるのである程度、余裕を持たせたのでしょう。ただ、進次郎氏は国家観や細かい政策などを突っ込まれるとボロが出かねないので、当初から告示直前に立候補した方が得策と見られていました」と指摘する。

結局〝後出しジャンケン〟の戦略に出た小泉氏だが、出遅れ感は否めない。他陣営は事前に総裁選立候補を想定していたのか、このタイミングで政策集ともいえる著書を出版している。

石破氏は先月「保守政治家 わが政策、わが天命」、高市氏も「日本の経済安全保障 国家国民を守る黄金律」「国力研究 日本列島を、強く豊かに。」の2冊を出版。小林鷹之前経済安全保障担当相も18日に「世界をリードする日本へ」を緊急出版する。

小泉氏はこれまで自著はなく、現時点で予定もない。小林氏が連日ユーチューブチャンネルで生配信していることに刺激されたのか、小泉氏も先月28日に公式ユーチューブチャンネルを開設。ただこれまでアップされているのは台風の注意喚起や父親・純一郎元首相との思い出話など数本のショート動画だけだ。

「進次郎氏のユーチューブチャンネルは付け焼き刃的感があり、内容も含めて心配になるほど。政策面は岸田政権をサポートしている官僚がブレーンについて立候補表明の会見まで徹底的に詰め込むことになるでしょう。表明後は国民的人気に乗りメディアジャックしてそのまま本番になだれ込む算段ですが、そのころにはほかにも候補が出そろうので食い合いとなり、メディアに出ても独占的に尺は取れないのでどうなるのか」(同)

台風10号で狂わされた総裁選の戦略変更は、吉と出るか凶と出るか――。

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