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【西武】消化試合でも… 意地のサヨナラ勝ちに導いた栗山巧の〝鬼の選球術〟

東スポWEB / 2024年9月2日 6時4分

西武・栗山巧

西武が〝消化試合〟を感じさせない連夜の劇勝だ。1日の日本ハム戦(ベルーナ)は9回に2点差をひっくり返して6―5でサヨナラ勝ちを飾り、3カードぶりの勝ち越しを決めた。

試合を決めたのはこの日4安打3打点の元山飛優内野手(25)だった。ただ、その流れをつくったのは前日の試合で、殊勲の1号代打逆転2ランを放った23年目・栗山巧外野手(40)だ。2点ビハインドの二死満塁のチャンスで、この日4タコだった外崎に代わって代打で登場。栗山は相手4番手・柳川の直球を空振り、フォークを見逃して2球で2ストライクと追い込まれたが、ここから職人芸ともいえる〝鬼の選球術〟を発動した。

直球3球をファウルにしながら、3つのボール球を見極めてフルカウントに持ち込んだ。そして9球目。141キロのフォークを打ちにいきながらもバットを止め、1点差に詰め寄る押し出し四球を勝ち取った。

この日の殊勲者・元山も「最後、栗山さんが粘りに粘って次につなげようとしてくれた。これに乗っからせてもらおうと思って打席に立つことができました。ドン詰まりでも何でもまずは1点という気持ちで打席に立ちました」と最敬礼。栗山にとってはNPB歴代16位となる通算1049個目の価値ある四球だった。

まさに試合の分岐点となった栗山の〝眼〟。渡辺久信監督代行(59)も「昨日のヒーローが今日は追い込まれてからのフォアボールとつなぎ役に徹していた。あのフォアボールがすごく大きかった」とたたえていた。

「四球を最初から狙うことはない。追い込まれてからはスイングの動作をコンパクトにして全ての球種に対応できるよう心掛けている」(栗山)

あまたのプロ野球選手がいる中で、追い込まれてからカウントをつくって四球をもぎ取れる選手は一握りだ。マネしたくてもなかなかできない〝技術〟が23年間のプロ生活を支えている。

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