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世界最高峰レースで日本チームが3部門全てで世界最速記録更新の快挙 50㏄エンジンで時速135キロ

東スポWEB / 2024年9月2日 6時5分

記録更新した近兼拓史氏

オートバイの世界最速記録を競うFIM(国際モーターサイクリズム連盟)、AMA(全米モーターサイクル協会)公認の世界最高峰レース「2024ボンネビル・モーターサイクル・スピード・トライアルズ」が8月末に米ユタ州で開催された。〝原付バイク世界最高速記録更新〟を目指し、日本の金属精密加工業オールスターチーム「スーパーミニマムチャレンジレーシングチーム(SMC)」が参戦した。

SMCは「最も小さく精密なエンジン」を用いる大会最難関クラスの一つ「50cc+過給器クラス」で、チームのマシンNSX―52が、FIM、AMA両団体の1マイル平均速度、1キロ平均速度など3部門全てで世界最速記録を更新する快挙を成し遂げた。

競技中、時速80キロを超える猛風に襲われ、たびたび競技が中断。大会中止も危ぶまれるギリギリのコンディションの中、同大会で過去6つの世界最速記録を持つSMCの監督兼ライダー近兼拓史氏(62)が、風の収まるわずかなタイミングに勝負をかけ、3つの世界最速記録を打ち立てた。

SMCチームは、ホンダスーパーカブの「丈夫だが、50cc4ストロークという最もスピードの出にくいエンジン」という競技には最も不利なエンジンをベースに、スーパーチャージャー化した新型エンジンを開発。メイド・イン・ジャパンの技術力を結集し、もともと3・6馬力ほどしかないエンジンを14馬力までパワーアップさせた。

さらに、オリジナルの超低車高&ロングボディーに合わせたフレームやカウリングを開発し空力性能も大幅アップ。チタンやアルミ素材などを用い、車重も大幅に軽量化に成功している。

今回打ち立てた記録は50ccエンジンには最も厳しい直線3・2キロの平均速度。2019年の世界記録の時速101・686キロを107・309キロまで伸ばし、瞬間最高速度は4ストロークの50ccとしては驚異的な時速135キロに達している。

近兼氏は「小型、精密、高性能という分野ではメイド・イン・ジャパン製品が世界一ということを世界に示せてうれしい。過去4年間、コロナ禍や異常気象でまともに本大会で走行ができず、背水の陣の思いで挑んだ大会。詳細な天気予報を見て、アタックに風の弱まるベストタイミングを選んだのと、最高のマシンの性能を最大限引き出してくれたメカニックの中島大和君のおかげ。ここまで応援してくれた全ての関係者の皆さんに感謝したい」と話した。

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