1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. スポーツ
  4. 野球

横浜・三浦番長の一喝で思い出す山口俊の成長ドラマ 09年に田代監督代行が怒鳴りつけた!

東スポWEB / 2024年9月3日 11時40分

8月27日の阪神戦の7回、ウィック(左)に交代を告げる三浦監督

【赤ペン! 赤坂英一】DeNA・三浦監督が珍しくグラウンド上で中継ぎ投手を一喝した出来事はまだ記憶に新しい。

8月27日の横浜スタジアムでの阪神戦、3点リードした7回にウィックが無死満塁のピンチを招くと、三浦監督は自らマウンドへ足を運んで交代を通告。これに「ノー! ホワイ?」と拒否した助っ人に「チェンジ!」と強い口調で詰め寄り、ベンチへ帰らせたのだ。

試合中のグラウンドで三浦監督が感情をあらわにしたのは、就任4年目にして初めてのこと。普段は温厚な性格で知られるだけに、キャプテンの牧も「感情を出した監督には何か思いがあると思う」と感服した様子だった。

だが、この一喝こそ番長の真骨頂なのではないか。実はこの日の試合前、私は三浦監督にこんな質問をしていた。

――投手への助言はよく担当コーチに任せているそうですが、自分が直接投手に何かゲキを飛ばすことはありませんか?

「そんなことはないですよ。時には、必要と思えば投手に話はしますし、自分が行く時もあるし」

――厳しいことも言う?

「それ(自分の言葉)が厳しいのかどうか、選手がどう感じるかは分からないですけど。僕はいつも普通に、自分がいいと思うことを話してます。どういうことか、全部は言えないですけども」

選手にとって耳が痛い指示や助言でも伝えるべきことをしっかり伝えるのが“番長流”なのだ。自ら降板させたウィックとも試合後に話し合いの場を持ち、自分の意図を言い聞かせたという。

チームには過去、マウンドでもっと激しい言葉を投手に浴びせた指揮官もいる。田代打撃コーチが監督代行を務めていた2009年のことだ。

この年、田代監督代行が抑えに抜てきした山口俊は当初、四球絡みで自らピンチを招くことが多かった。7月の広島戦で2点リードの9回、またもや四球を出して無死一、二塁とされると、田代監督代行はベンチから駆け出し、マウンド上の山口を怒鳴りつけた。

「何やってんだ! この世界でメシを食っていく気があるのか! もっともっとストレートでガンガン攻めろ! 今日は最後まで投げ切れ!」

この試合、山口はどうにか1点差で逃げ切りに成功。その後、チームの守護神へと成長した。

田代コーチは今、70歳の年齢を考慮され、試合ではベンチに入っていない。が、先週“番長一喝効果”で2連勝した阪神戦に続き、今週は本拠地に広島を迎える正念場。あの野太い声で選手を鼓舞してほしいものだが。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください