東出昌大が人間としてどんどん成長する姿が見られる「ＷＩＬＬ」 心が疲れている人こそ見て！

東出昌大

【ニュースシネマパラダイス】どうも！ 有村昆です。俳優の東出昌大さん（３６）が８月２７日、元女優の一般女性との再婚＆妊娠を発表しましたね。不倫騒動から山ごもり生活と怒とうの数年間を過ごしてきた東出さんの新たな門出。とてもおめでたいです！ ぜひともステキな家庭を築いていただきたいです。

さて、今週は東出さんのおめでたいニュースに関連して、彼に密着した今年２月公開の映画「ＷＩＬＬ」を紹介します。

映画は不倫騒動のあと、電気や水道もない山奥で鹿などの野生動物を狩猟して生活する東出さんを追ったドキュメンタリー。狩猟や地域の人々との交流、山小屋での暮らしから彼の抱える気持ちの混沌や葛藤、秘めた熱い思いを描き出しています。

この映画ですごいと思うのが、彼が人間としてどんどん成長していく過程がずっと収められているんですね。山では猟銃でバンと鹿を撃つんですけど、それがどんどんうまくなっていく。さらに、そのあとナイフでさばいていくんですけど、自分が命を奪った鹿にナイフを入れるとき、やっぱり鹿と目が合ってしまう。そこで命とは何なのか、生きるとは何なのかという部分と向き合い始めるんです。カメラを回し始めたころには、何か迷いながら話していたように見える東出さんが、映画後半では目が生き生きとして、まるで別人のよう。極限の生活の中で生と自分自身を見つめ直して、もう生きたいように生きるんだと立ち直る。その姿は多くの勇気を与えてくれます。

実は、この映画に奥さまも出てきます。奥さまは山で共同生活を送っていた３人の女性のうちの一人ですからね。共同生活の報道の時も、そして今回の再婚でもかなり世間に騒がれていますが、もう東出さんはそんなのまったく気にしていないと思うんですよ。大自然の中で生きたいように生きる。もう人にどう思われてもいいよっていう思い切りがあるというか、他人からの視線とか、そんな小さなことは気にも留めないと。人間としてうらやましいとさえ思ってしまいます。

今、若年層を含め自殺率が非常に高い。都会のコンクリートジャングルの中でひしめき合いながら、皆悩みを抱えて生きています。誰もが東出さんのように強くはなれませんが、この映画を見ることで少し心が軽くなるかもしれません。心が疲れている人にこそ、見てほしい一作です。ぜひご覧ください。