ＷＷＥ加入のジュリアに藤波辰爾、里村明衣子らが熱いエール「向こうでもトップを取れる」

ＮＸＴの会場に姿を現したジュリア（©ＷＷＥ）

〝お騒がせ女〟ことジュリア（３０）が米ＷＷＥに加入し、大きな反響を呼んでいる。１日（日本時間２日）に第３ブランド「ＮＸＴ」のリングに電撃登場。今後はＮＸＴ女子王座を目指すことが確実だ。世界最高峰の舞台に挑む後輩へ、ＷＷＥ殿堂者の〝炎の飛龍〟藤波辰爾（７０）とＷＷＥとコーチ兼選手契約を結ぶ里村明衣子（４４）、そしてＮＸＴに参戦経験があるＳａｒｅｅｅ（２８）から熱いエールが送られた。

藤波も新たなＷＷＥ戦士の誕生を歓迎した。「本人も夢に見たＷＷＥでしょうからね。いろいろなことを吸収してほしい。海外を知ると、ひと回りもふた回りも大きくなれる。基礎は大事だけど、その上で自分の新しいキャラクター、パフォーマンスをしたほうがいいんじゃないかな」

自身はＷＷＷＦ（ＷＷＥ）ジュニア王座を通算５２回防衛するなどの実績が認められ、２０１５年のＷＷＥ名誉殿堂「ホール・オブ・フェーム」入りを果たした。海外マットで活躍した先駆者として、後輩たちが次々と米国マッチに挑戦することも後押しする。

「国内の選手は野球の大谷翔平くんじゃないけど、海外に目が向いているのはあるでしょうね。どこの団体の選手もチャンスがあれば、一回は海外に、ＷＷＥのリングに立ってみたいというのがあるでしょう。けしかけるわけじゃないけど、夢は大事だと思う。そういう好奇心は持った方がいいし、チャンスがあればチャレンジした方がいい」と熱く訴えた。

また、マリーゴールドでジュリアとワールド王座を争ったＳａｒｅｅｅは２１年３月から２年間、ＮＸＴで活躍。ジュリアの登場シーンを映像で見たというＳａｒｅｅｅは「この間まで同じリングで戦っていたジュリアが、海を渡って大きな会場を盛り上げている姿を見て感極まりました。応援してます」とエール。さらに「練習もきつくて孤独を感じることもあると思う。寂しくなったらいつでも連絡して来いよ」とメッセージを送った。

１９年５月にＮＸＴの女子部門臨時コーチに就任し、現在はＷＷＥとコーチ兼選手契約を結ぶ里村も、ジュリアの登場には感動したという。「めちゃくちゃかっこよかった！ やっぱり同業者がほれ込むぐらいの人は、上にいきますよ」と期待をかける。

ＷＷＥには１００人を超える選手が所属し、トップに立てるのはひと握り。里村も、常に他選手と比較される生活に苦しんだ。「トレーニングセンターには選手みんなのウエートトレーニングの数値がバーッて並べられてるし、代わりはいくらでもいるから常に比較される競争社会。でもジュリアさんは間違いなく向こうでもトップを取れる選手だと思うので、日本でやってきたことを糧に頑張ってほしい」

くしくもジュリアがリング上で対峙したＮＸＴ女子王者ロクサーヌ・ペレスは、昨年３月の同王座戦で里村が敗れた因縁の相手。「私が最後に勝てなかった選手に勝って、ジュリアさんにあのベルトを巻いてほしいです」。先輩たちからの期待を背負ったジュリアに注目だ。