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当事者の会・石丸志門氏 SMILE社との調停不発で怒り「僕が歩み寄るんですか?」

東スポWEB / 2024年9月4日 5時5分

取材に答える石丸氏

SMILE―UP.とジャニーズ性加害問題当事者の会・副代表の石丸志門氏の補償をめぐる調停が、紛糾していることが分かった。石丸氏が取材に明かした。自身は被害者の立場だが、被告となって訴訟にもつれ込む可能性もあるという。一連の問題の補償で訴訟に発展すれば初だが――。

SU社と石丸氏の第2回の調停が3日、さいたま簡易裁判所で行われた。同社はリモートで参加した。

SU社が設置した被害者救済委員会は、故ジャニー喜多川氏の性加害を申告した石丸氏に補償額1800万円を提示。石丸氏はこれに不服を申し立て、SU社からの調停の提案を受けて第1回の調停が7月に行われていた。

今回の調停は当初、10月を予定したが、石丸氏の体調面などが考慮され、期日が前倒しされたという。

石丸氏は「1回目の調停で、次回期日が10月だと告げられ、補償額の算定に果たしてそんなに時間がかかるものなのか…と思い、精神的にグラグラときてしまいました。かかりつけの医者から、期日を早めるようにアドバイスをもらって、今回の日時となりました」と明かした。

処方薬を毎日、服用している。

「不安を落ち着かせる薬。1回目の調停後、不安に襲われ、追加で処方してもらいました。横になっても楽にならず、なんだか怖いし、不安でイライラします」

この日の調停で調停委員が伝えたところによると、SU社から新たな補償算定額の掲示はなく「救済委員会に聞く」の一点張りだったそうだ。

調停後、さいたま簡裁のスタッフ5人とともに姿を現した石丸氏は「あきれて何も言えない。僕が(SU社に)歩み寄るんですか?」と憤りをにじませ、語気を強めた。

SU社から一貫して算定額についての説明がないとし、「(SU社は)おかしいし、卑怯です。次回までに新たな算定額を出すように調停委員から伝えてもらいました」と述べた。

「調停で決着がつかないなら、次は裁判。『向こう(SU社)が原告で、石丸さんが被告になる』と調停委員に言われました」とも明かした。

法的な手続きでは調停が不成立に終われば訴訟に移るが、この問題では自身が被害者であるにもかかわらず被告になるわけだ。一連の問題をめぐる補償で訴訟に発展すれば初。

ただ、石丸氏は法を超えた補償を求めていることもあり、「裁判には絶対にしません。金額を公表しないといけなくなるのと、法のもとでやることになるからです!」と主張した。

調停で互いに譲歩する雰囲気はなく、混迷を極めており、着地点は見えない。

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