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武居由樹〝戦友〟比嘉大吾引退に「感謝しかない」 天心戦は大橋会長「いつでも」

東スポWEB / 2024年9月4日 19時25分

一夜明け会見に臨んだ武居由樹

ボクシングの大橋ジムは4日、横浜市内で2大世界タイトルマッチの一夜明け会見を開いた。元WBC世界フライ級王者の比嘉大吾(29=志成)を判定で破り初防衛に成功したWBO世界バンタム級王者の武居由樹(28=大橋)は、引退の意向を示した比嘉に「感謝しかない」との言葉を送った。

前日は一進一退の激闘を展開し、11ラウンド(R)にダウンを奪われながらも12Rに猛攻を見せて、2者が1点差の小差でベルトを守った武居。「いい出来ではなかった。もっといろいろやれたんだろうなという反省点はあった。でも試合中、楽しんでいるのは感じた」と振り返った。

初めての判定決着だった前戦に続いて12Rを戦い切ったことには「12R戦えたのは勉強にも経験にもなった」と手応え。だが、「思い描いていたKO決着ができなかったのは悔しい。経験を力に変えて頑張りたい」と反省も忘れなかった。

比嘉のトレーナーである野木丈司氏が指導する階段を駆け上がるトレーニングで2人はともに汗を流した仲でもある。武居は比嘉が引退を口にしたことに「いい方だし、楽しく、いい試合をさせてもらった戦友。引退すると言われて止めるわけにもいかないので感謝しかない」と、寂しげに語った。

また、前日の試合後には、自身と同じキックボクシングの王者から転向したWBC世界バンタム級3位の那須川天心(帝拳)との対戦を希望した。天心は10月14日に予定されるWBOアジアパシフィック同級王座決定戦に勝てば世界王座挑戦資格を満たすことになり、武居への挑戦も可能となる。

大橋ジムの大橋秀行会長は、両者の対戦について「いつでも」と前向きの構え。だが、「(武居は)昨日の出来じゃ分が悪い。天心は伸びているからね。もともと、あれぐらいの実力はあったけど出せていなかった」と予想した。

武居の次戦は、前日にアベック防衛を果たしたスーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(大橋)の次戦が計画される12月の東京での興行になる方向だが、左まぶたに裂傷を負ったため、その回復次第だという。

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