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【阪神】佐藤輝明が失地回復に成功 首位と3・5差で岡田監督「エラー後のタイムリーなんて初めてや」

東スポWEB / 2024年9月5日 5時11分

初回、適時打を放った佐藤輝明

阪神は4日の中日戦(甲子園)に9―4で完勝し2連勝。首位・広島がDeNAに敗れたため、ゲーム差は3・5までジワリと縮まった。ヒーローとなったのは初回に中前への2点適時打を放った佐藤輝明内野手(25)だ。直前に犯した自身の守りのミスを帳消しにする反骨の一撃で、失地回復を果たすことに成功した。自力2位の可能性が復活しただけでなく、鯉の尾ひれも視界に再び入ってきた9月の岡田虎。復讐の季節はまさに今、ここから始まりそうだ。

千両役者か、それとも希代のトリックスターと呼ぶべきか。聖地・甲子園のタメ息も怒声も歓声も、背番号8はいつも独り占めにする。

初回一死一塁の場面で二塁への悪送球を犯した佐藤輝は、12球団ワーストの今季22個目の失策を記録。不安定な立ち上がりを見せていた先発の村上はここから崩れ、初回に2点を失ってしまった。

それでもすぐに好機の場面で出番が回ってくるのは宿命なのだろう。その裏に1番・近本から4番・大山までが4連打でつなぎスコアはあっという間に2―2の同点に。なおも無死二、三塁とし打席に入ったのは佐藤輝。カウント2―2まで追い込まれたが、内角を厳しく突く146キロ直球をバットを折りながらも中前へはじき返し、4―2と勝ち越しに成功した。

規格外男のポテンシャルと天性の華を心から愛する4万人超の虎党たちは、地鳴りのように大きく沸いた。その勢いに乗せられるかのように、続く井上は無死一塁から初球を完璧に捉え、甲子園初アーチとなる2号2ランを左翼席へ運びスコアは6―2。6連打6得点という一切の無駄がない攻撃で、ゲームの大勢は早々に決した。

試合後の佐藤輝は殊勲の一撃を「チャンスだったので、結果的にミスを取り戻すことができて良かった」と安堵の表情。「守備でミスをするとすぐにそれが打席へと悪影響を与えてしまう」(球団OB)と評されてきた男の、これまでとはひと味違う挽回打に岡田監督も「エラーの後のタイムリーなんて初めてやろ」とニヤリ。「(上位打線の)勢いに便乗できたということやろ。みんなのアレに乗りたいいうことやんか。打線のつながりにな。そういうことやんか」と9月に入り上昇気配を見せる打線全体の状態の良さに手応えをにじませた。

広島、巨人、阪神の上位3チームは3・5ゲーム差。あともう一押しでセ界はもう一度、待ちに待った大混セのカオスの海にのみ込まれることになる。それでも「本当の勝負は9月。9月に一番強いチームになっていればいい」と開幕から繰り返し説いてきた百戦錬磨の老将は「ずっと一試合、一試合勝っていくだけ。そんな計算はしていない」と仏頂面で一喜一憂を戒めた。

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