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茂木敏充氏が〝脱カタブツ〟で総裁選のダークホースに 「意外と敏充」は浸透するか

東スポWEB / 2024年9月5日 6時5分

茂木敏充

〝意外と敏充〟が波乱を起こす!? 自民党総裁選(12日告示、27日投開票)に茂木敏充幹事長(68)が4日、立候補を表明した。これまで行革相、外相、経産相、党政調会長など要職を歴任し、実績は抜群も知名度がイマイチで、総裁選では苦戦の様相だが、党内では「意外とイケる」と期待値が高まっている。

会見した茂木氏は、経済の再生や増税ゼロを掲げ、使途公開が不要で〝裏金〟とされる政策活動費の廃止や政治資金パーティーへの課税などの身を切る改革にも踏み込んだ。「なぜ幹事長時代に手掛けなかったのか?」「岸田首相とともに幹事長として責任を取るべきだったのでは?」などの質問にも茂木氏は真摯に回答し、会見が荒れることもなかった。

茂木氏が総裁選に手を挙げた背景に解散した旧茂木派(平成研究会)の主導権争いがある。「竹下登元首相が率いた経世会が前身の平成研は名門派閥で、最後に首相を輩出したのが小渕恵三氏。娘の優子氏を首相にするべくまとまってきた歴史があるが、優子氏が〝ドリル優子〟と問題を起こしたころから茂木氏との間で、長らく対立があった」(党関係者)

今年1月に小渕氏は〝参院のドン〟こと青木幹雄元参院議員会長の長男の青木一彦参院議員とともに派閥を退会。その後、関口昌一参院議員会長、石井準一参院国対委員長、福岡資麿参院政審会長も離脱し、分裂かと衝撃が走った。その後、派閥解散に至ったが、小渕氏に追随する動きは限定的だった。

「小渕氏を支えるベテラン勢は義理と人情といった忠臣蔵の世界で、若手や中堅議員の心は既に離れています。総裁選でも小渕氏は斎藤健経産相を推す動きで、立候補を目指す加藤勝信元厚労相も旧茂木派ですが、地元の岡山勢と厚労族が中心です。旧茂木派の分裂劇ともいわれるが、議員のほとんどは現実路線でクレバーで、実務能力が高い茂木氏についていっている。すでに70人の議員から支持をこぎつけているというのもまんざらでもない話です」(同)

旧茂木派の鈴木憲和農水副大臣と鈴木貴子青年局長は「意外と敏充」というキャッチフレーズを付け、茂木氏の堅物で近寄りがたいイメージを崩そうとしている。

茂木氏は「なんでも完璧にできるんじゃないかと見られるが、時間管理ができない、携帯を落とすとか結構できないことが多い。『自分たちが支えていかないといけない』というところで『意外と敏充』と言っていただいた。意外と料理ができたり、意外とガーデニングができるとか」と〝意外な一面〟をアピールして、イメチェンにも必死だ。

鉄の結束を誇り、今でも議員、秘書団のチームワークは党内随一の旧茂木派だけに茂木氏は総裁選で存在感をアピールし、課題の知名度をクリアできれば、〝意外と〟党員票が伸び、首相の座をつかむダークホースになるかもしれない。

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