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【ソフトバンク】千葉で悲鳴を上げていた松本裕樹の右肩 離脱した守護神の姿にナイン決起

東スポWEB / 2024年9月5日 6時5分

9回、緊急降板した守護神・松本裕樹

ショッキングな敗戦だった。パ首位のソフトバンクは4日の2位・日本ハム戦(みずほペイペイ)に5―8の逆転負けを喫して連敗。3点リードの9回、クローザーの松本裕樹投手(28)が先頭に四球を与えたところで緊急降板すると試合は暗転した。代わったルーキーの大山が3連打と内野ゴロの間に同点とされると、岩井にスイッチ。一軍で無安打投球が続いていた新人右腕も相手の勢いを止められず、水谷に決勝打を浴びると続く清宮に2ランを被弾した。

ベンチで涙する大山の背中をじっと見つめる松本裕の姿が痛々しかった。「みんなを信頼して投げないという選択をしていれば、ああいうことにならなかったのかなという思いもある。本当に申し訳ない気持ちでいっぱいです」。渡米して今も腰の治療に専念しているオスナに代わり、守護神を務めた28歳は無念の離脱に歯を食いしばった。

今季は自己最速159キロを叩き出す一方で、慢性的な右肩の痛みに耐え続けてきた。右ヒジ痛をおして甲子園に出場した逸話は語り草。人並み以上に痛みに強い松本裕だが、先月31日のロッテ戦(ZOZOマリン)で右肩はすでに悲鳴を上げていた。この日の最速は145キロ。同僚たちからは「千葉からよく辛抱して、ここまで投げたと思う」と責任感の強さと精神力に敬意を表する声が相次いだ。

試合後、チームは緊急ミーティングを開いた。小久保監督は痛打を浴びたルーキーらをフォローし、倉野コーチは松本裕が抜けた穴を投手陣一丸となってカバーすべく一層の団結を呼びかけた。今季絶望視されるオスナに続き、信頼を集めた新守護神までも欠く緊急事態に見舞われた鷹。帰路に就く主力選手らは「そんな簡単に優勝なんてできない」「甘くない」と声を揃えた。当然、危機感は募っている。だが一方で、再び闘争心に火がついたのも事実だ。

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