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【ソフトバンク】4月に二軍降格ウォーカーの今 孫オーナー肝いり「大谷マシン」で変貌中

東スポWEB / 2024年9月7日 5時1分

二軍暮らしが続いているウォーカー

二軍降格から4か月、新戦力と期待された助っ人は今――。昨オフ、巨人からトレードでソフトバンクに加入したアダム・ウォーカー外野手(32)。貴重な右の大砲として開幕スタメンをつかんだが、セ・リーグとは異なるパ・リーグの「配球」「速球」への適応に苦しんだ。実直で勤勉な助っ人は、自らの立ち位置を理解した上で逆襲へのステップを踏んでいる。

プロ野球が佳境を迎える9月、二軍暮らしが続く助っ人は下を向くことなく強い目的意識を持って戦っている。人格者で知られるウォーカーは、二軍落ち後も周囲に好影響を与える献身性を継続。「今テーマにしているのは代打での出場が多いので、その役割をイメージしながら結果を残せるように練習しています。常に一軍に戻るんだという気持ちを持ちながら」。ペナント最終盤、ポストシーズンに向けて気持ちを奮い立たせている。

冷静に過去と今を見つめている。「セ・リーグは球種が6タイプくらいあったが、パ・リーグは球の強い投手が2、3球種のボールをドンドン投げ込んでくる。その変化への対応は想像以上に難しかった」。課題を明確化し、一軍戦力として戻るための準備に懸命だ。「打てる球を1球ミスしてしまうと厳しい戦いになる。だから今、その1球をミスしないように、アプローチを間違えないようにするためにトラジェクトアークなどを活用して練習しています」。

今季、球団は孫正義オーナーの肝いりで最新鋭の打撃マシンを導入。ドジャース・大谷翔平の進化を支える秘密兵器として知られる「トラジェクトアーク」をファーム施設に先行搭載した。NPBの投手の球をほぼ完全コピーできる代物。一軍での起用イメージを膨らませながら、最善の準備で出番をたぎり寄せようとしている。

その献身性と実直さから〝伸びしろ〟を評価する声はかねて多い。周囲の期待に応えようと、二軍の若鷹に負けない練習量で爪痕を残すべく逆襲に燃えている。

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