【広島】ドロ沼の4連敗で参考にすべきは〝新庄采配〟「それぐらいの作戦も必要かも…」
東スポWEB / 2024年9月7日 6時1分
だんだんと重苦しいムードが漂ってきた。セ2位・広島は6日の中日戦(マツダ)も0―3で完敗し、ドロ沼の4連敗。巨人に首位再奪取に失敗したばかりか、3位・阪神に1・5ゲーム差へと詰め寄られた。
先発・大瀬良が初回に2被弾で3失点。打線も直後の初回裏一死満塁の好機を逃すと、結局最後まで得点できず今季19度目の完封負けを喫した。それでも試合後の新井貴浩監督(47)は「今が『底』と思えば、どうってことない。いつも言っているように、勝負は先。捉えようによったら『今』でよかったと。あとはもう上がっていくだけ」と持ち前の前向き思考を貫いて振り返った。
とはいえ、この日で残り25試合を切った。早急に対策し成果を得たいのが、赤ヘル打線の懸案事項となっている「対左投手」の攻略だ。連敗中も前カードのDeNA3連戦(横浜)では3日の対東(7回2/3で1得点)、5日の対ケイ(6回2/3で1得点)、そして6日の対松葉(6回で無得点)と敵の左投手攻略に苦しむ傾向は顕著になっている。ペナントレースの最大の山場とも言える次週10日以降に巨人→阪神→DeNAと続く7連戦でもグリフィン(巨人)や高橋遥(阪神)など、ここまで複数回の対戦でチームの対戦打率が軒並み1割台に沈む難敵左腕との対戦が濃厚だ。
特に虎の左腕・高橋とは2戦2敗を喫しており、11イニングでわずか1点のみ。朝山、小窪の両打撃コーチやスコアラーら分析班が現在も総力を結集して対策を進めている中、これまでとは全く違うアプローチさえも検討するかもしれないという。
具体的な中身はもちろん「マル秘事項」だが、分析班の1人は「8月のオリックス戦で日本ハムの新庄監督が敵の先発・山下舜平大に対して『打線はひと回りするまで、バット振るな』って指示を出したらしくて…。実際にレイエス以外は誰も振らないで、ひと回り。見逃し三振もある中、複数の四球を奪ってゴロやフライの間に生還した。それぐらいの作戦も必要かもしれない」と思い切った手を打つ可能性を示唆している。
ここまでV争いに食い込み快進撃の中心的役割を担ってきたコイの投手陣を助けるためにも、最後は赤ヘル打線が1点でも多い援護射撃で応えたい。
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