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【西武】佐藤龍世が4年前の〝有罪判決〟乗り越え4番を担う!首位ソフトバンク相手に決勝弾

東スポWEB / 2024年9月7日 6時1分

ファンの声援にこたえる佐藤龍世

西武が6日のソフトバンク戦(みずほペイペイ)で1―0と勝利。首位ソフトバンクとの今季対戦成績を6勝16敗とし、意地を見せた。

試合を決めたのは4番・佐藤龍世内野手(27)の5号決勝弾だった。4回に相手先発・有原の初球ストレートをたたき、パ・リーグ最多勝右腕に土をつけ「(渡辺)勇太朗が頑張っていたのでうれしいです。有原さんはテンポがよかったので甘い球を絶対打ちに行こうと思っていきました。得点は1点でしたけど、唯一あそこで流れがあったかな」と一発のシーンを回想。その上で「これからも目の前の試合にしっかり全力で取り組むことを変わらずにやっていきたい」とし、残り18試合へ向き合う姿勢を熱く語った。

今季は6月12日の広島戦(ベルーナ)で左有鉤骨を骨折。翌13日にはその切除手術を受け、2か月後の8月12日には再登録されると復帰後22試合中20試合でクリーンアップを任されている。外国人不在の苦しい打線の中で持ち前のガッツを全面に出して奮闘する佐藤龍だが、過去には自らが起こした不祥事から無期限謹慎処分を受けた〝黒歴史〟もある。

世の中にコロナ禍がまん延し始めた2020年4月に佐藤龍は球団の外出禁止令を破り、元チームメートの相内誠と千葉県内のゴルフ場へ向かうため首都高速中央環状線・山手トンネル内を法定速度(時速60キロ)89キロ超の149キロで走行。道路交通法違反の罪に問われ「懲役3月、執行猶予2年」の有罪判決を受けた。

同年10月の判決公判では反省の態度を示し、相応の社会的制裁を受けたことを考慮され、執行猶予付き処分を言い渡された。そして法廷では裁判官から「今後はしっかり社会に貢献できるような活躍ができることを祈っています」と応援されると心を入れ替えての出直しを誓った。

あの不祥事から4年が経過して日本ハムを経由し、再び西武のユニホームに袖を通している。その間に慕っていた森や山川がチームを去り〝弟分〟だった自分が「背番号10」を背負い、チームの4番を担っている。

球界には「少しはみ出したヤンチャなヤツほど、いざという時に大きな仕事をする」との〝格言〟がある。ヤンチャに向かう、あり余ったエネルギーを持った人間が、それをうまく野球に向けた時に誰もが驚く大仕事をやってのける――という意味の「プロ野球界の経験則に基づく教訓」だ。佐藤龍の更生を当時祈っていた裁判官も、西武で花を開かせつつある現状をきっと喜んでいるに違いない。

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