【巨人】阿部監督の〝感情開放〟を熱望する声「そろそろいいのでは？」

【写真】サヨナラ決着の直前までは「鉄仮面」を貫いていた巨人・阿部監督(中)

セ・リーグ首位を維持する巨人・阿部慎之助監督（４５）の〝感情開放〟をチーム関係者が熱望した。

７日のＤｅＮＡ戦（東京ドーム）は延長１２回二死走者なしから、途中出場のオコエ瑠偉外野手（２７）が値千金のサヨナラソロを左翼席に叩き込む劇的勝利。３―２でセ・リーグ首位を堅守した。

本塁打が入った瞬間、阿部監督は両手を高々と上げるとベンチを飛び出し何度もジャンプ。普段は試合中、感情を抑えてポーカーフェイスを貫いており「僕も我を忘れて、ベンチから飛び出してしまいました」と〝反省〟を口にした。

この指揮官の姿にチーム関係者は「阿部監督もそろそろベンチで感情を出してもいいのでは？」と「喜怒哀楽」の開放を勧める声が飛び出した。

他のセ・リーグ指揮官に目を移せば、広島の新井監督は選手の活躍に喜ぶ姿を前面に出してチームを鼓舞。〝冷静派〟のＤｅＮＡ・三浦監督も８月２７日の阪神戦（横浜）で交代を拒否した２番手・ウィックをマウンドで鬼の形相で一喝。その後、チームは６連勝となった。阪神の岡田監督はベンチで怒りを隠す素振りすら見せない。

「監督１年目としてここまで我慢してチームを率いてきたけど、これからは１戦１戦が優勝を占う大事な試合。指揮官が喜ぶことで選手の士気が上がることもある」（前出の関係者）

阿部監督は選手がミスをしてもメモに記すことで「アンガーマネジメント」を行ってきた。実際、この日も８回に丸が同点の１１号ソロを放ったが、表情はほとんど動かなかった。

相手ベンチにナメられないようにとの配慮だが、いよいよ優勝争いも佳境に近づいている。果たしてベンチで１つ１つのプレーに表情を変える阿部監督の姿が見られるのか注目だ。