橋下徹氏が立憲代表選候補者に旧文通費公開迫る「今日から公開する方、いらっしゃいませんか？」

橋下徹氏

「日曜報道 ＴＨＥ ＰＲＩＭＥ」（フジテレビ系）に立憲民主党の代表選（２３日投開票）に立候補している野田佳彦元首相、枝野幸男前代表、泉健太代表、吉田晴美衆院議員が出演し、コメンテーターで、元大阪府知事の橋下徹氏からの厳しい追及にタジタジとなった。

自民党総裁選（１２日告示、２７日投開票）の裏番組と揶揄され、注目度が上がっていない立憲代表選に橋下氏は「みなさん議論がものすごくおとなしい。お行儀が良すぎる。無党派層を引きつけようとするなら互いの人格はリスペクトしながらも、もっと政策に関しては違うところは違うと。政策論はガチンコで、激しく熱を出してもらわないと」と注文した。

これに枝野氏は「橋下さんに挑発されて、もっと激しくと乗っかっちゃいけない」とけん制したが、自民党総裁選に立候補表明した候補者が軒並み政策活動費の廃止を訴えたことに「国会中に一言も言わなかったことばかり。もういい加減にしろよ」（泉氏）、「だったらまず自分がやってください。旧文通費、あなただけでも公開してください」（枝野氏）と一斉にかみついた。

すると橋下氏はすかさず「枝野さん、言うんだったらやってくださいよ。今日からでも領収書を公開して、企業団体献金を禁止するぐらいのことをやらないと。自民党も口だけと思われているが、立憲も口だけと無党派層は引きつけられない。今日から公開するって方、誰かいらっしゃいませんか？」と挙手を迫った。

枝野氏は「来月からやるって言われれば、やりますよ」と応じ、他の３人も渋々、同意した。ただ、枝野氏は「自民党もやるんでしょ？ 同じことを必ず聞いてください」と条件を付けたうえに、自民党とは集金力に差があり過ぎることを理由に「こちらだけが手足を縛られたら若い仲間や地方組織は成り立たない」とトーンダウン。泉氏も「共通のルールづくりと各党の議員たちが同じ立場で競争するのが大事」と話した。

「自民党も同じ土壌に立たせる方策があるのか？」と吉田氏に問われた橋下氏は「論理が逆。自民党を追い詰める前に国民世論を引きつける方が先で、この姿勢を示さないことには立憲の支持率は上がらない」と諭し、「（文通費公開は）ぜひ来月からやっていただきたいですね」とクギを刺した。