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【体操】〝飲酒&禁煙〟でパリ五輪辞退の宮田笙子 復帰のポイントを「謝罪のプロ」がズバリ

東スポWEB / 2024年9月9日 5時12分

4か月ぶりに実戦復帰した宮田笙子

飲酒と喫煙でパリ五輪代表を辞退した体操女子の宮田笙子(19=順大)が、7日の国民スポーツ大会(佐賀・SAGAアリーナ)の成年女子で約4か月ぶりに実戦復帰。鯖江高時代を過ごした福井県代表で出場し、6年ぶり6度目の団体総合優勝に貢献した。涙で再出発を誓った一方で、依然として厳しい声もある。エース復活へのポイントは、どこにあるのか。危機管理コミュニケーションに詳しい「謝罪のプロ」に聞いた。

パリ五輪直前に内部通報で飲酒と喫煙が発覚して、無念の代表辞退を余儀なくされた。関係者によると「当時は憔悴しきっていた」という。それでも今大会は故郷・福井県の一員として演技を懸命にこなした。試合後には「このたびは私がとった行動によって多くのみなさまにご迷惑をかけてしまい、深く反省しております。申し訳ありませんでした。この件に真摯に向き合い、今後の選手生活を全うしてまいりたいと思います」と涙で声を詰まらせた。

再スタートを切った宮田に会場からは多くの声援が送られた一方で、批判が完全に収まったわけではない。危機管理コミュニケーションに詳しい東北大学特任教授・増沢隆太氏は「誹謗中傷は良くないことだが、違反行為をしてしまった以上、今の世の中だとすぐに批判されてしまうことは想定していなければならない」としながらも、「過去に不祥事を乗り越えた選手を参考にする必要がある。芸能界でもスポーツ界でも、本業で圧倒的な実力があれば復活できる可能性はある」と見解を語った。

スポーツ界ではバドミントン男子で元世界ランキング1位の桃田賢斗(NTT東日本)が、2016年4月に闇カジノ店へ出入りしていたことが判明した。無期限出場停止処分を受けたものの、処分解除後は18、19年世界選手権で連覇。21年東京五輪にも出場するなど、再び世界トップクラスのプレーヤーに返り咲いた。

増沢氏は桃田のV字復活劇を例に挙げて「スポーツ選手は結果を残すしかない。どれだけ人柄が優れていても、力がなければ評価はされない。体操では五輪が頂点になってくると思うし『あの選手は騒動もあったけど、結局誰も超えることができない』と思われるくらいの実力を保持できれば、復活のチャンスは来ると思う。高いハードルではあるが、誰もかなわないくらいの実力差を示すことができたら風向きも変わってくるのでは」とアドバイスを送った。

飲酒、喫煙問題は第三者委員会が調査中の段階。宮田の次戦は未定で、足首などのケガの治療を優先する方針だが「またここから自信の持てる演技を積み重ねていって、今以上に大好きな体操を誰よりも楽しめるように頑張っていきたいです」。自らの弱さが招いた騒動を、さらなる進化につなげることはできるか。

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