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栃木の野外ライブ 6人緊急搬送は落雷の影響か…専門家が語る屋外での「雷」対処法

東スポWEB / 2024年9月9日 6時3分

ライブ会場となった栃木県真岡市内の大型公園(Googleストリートビューから)

地面に落ちた雷が地表に沿って伝わったのか。栃木県真岡市下籠谷の野外ライブ「ベリテンライブ2024 Special」の会場付近で8日、10~20代の運営スタッフの男女9人が足のしびれを訴え、うち6人が救急搬送された。いずれも命に別条はないという。強い雨が降っており、落雷が原因の可能性がある。雷から身を守るには、どうしたらいいのか?

県警によると、ライブは午前10時開演で午後4時半ごろ中止が決まった。ベリテンライブの公式サイトでは「雷の影響により、お客様の安全確保のため予定を変更し、公演を終了させていただきました」と発表した。主催者発表で約1万2000人が来場した。

晴れていると思ったら突然、ゲリラ豪雨が降ったり、竜巻が発生したり…近年、全国的に異常気象が増加している。今回は雷が野外ライブを襲ったようだ。

雷は音が聞こえただけでも自分に落ちてくる可能性がある。防災に詳しい関係者は「ゴロゴロという雷鳴が聞こえたら、積乱雲が10キロの範囲に近づいている。雷は周囲10キロの範囲に落ちる」と語る。

そうなると雷から身を守らなければならない。屋外より屋内が安全だ。

気象庁は「鉄筋コンクリート建築、車、バス、列車の内部は比較的安全な空間です。また、木造建築の内部も基本的に安全ですが、全ての電気器具、天井・壁から1メートル以上離れればさらに安全です」と推奨する。

壁から1メートル離れるというのは、雷が電線に落ちると、家の中に入ってくることがあるからだ。

しかし、原っぱ、河川敷、グラウンド、ビルの屋上など周囲の開けた場所、そして今回の野外ライブのような場合、避難場所はどうすればいいのか。

「近くに安全な空間がない場合は、電柱、煙突、鉄塔、建築物などの高い物体のてっぺんを45度以上の角度で見上げる範囲で、その物体から4メートル以上離れたところに退避します。高い木の近くは危険ですから、最低でも木の全ての幹、枝、葉から2メートル以上は離れてください。姿勢を低くして、持ち物は体より高く突き出さないようにします」(気象庁)

雨宿りを兼ねて木の下に入ることは危険だ。木は電気を通しにくく、木に落ちた雷は近くにいる人間の方に飛んでくるからだ。

姿勢を低くといっても、地面に寝転がるのはNG。地面に寝転がると、落雷が地表に沿って伝わる際に体の広い面積を通過し、被害に遭う可能性が高まる。

前出関係者は「安全な空間に避難できない時は、なるべく両足を閉じて、かかとを上げてつま先立ちでしゃがみこんで設置面積を少なくし、おしりや手を地面につけないようにすることが大切です。足を開いていると、片方の足から股を通してもう片方の足まで雷が通ってしまう可能性があります」と注意喚起した。

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