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怒らせたらヤバかったドリー・ファンクJr.怪人シークの凶器を奪い衝撃防衛 69年10月

東スポWEB / 2024年9月9日 12時12分

シークの凶器を奪って額を突くドリー。怒ったら怖い名王者だった

【昭和~平成スター列伝】元NWA世界ヘビー級王者のレジェンドレスラー、ドリー・ファンク・ジュニアが“邪道”大仁田厚率いる「FMWE」川崎大会(8月24日)に出陣。1年前に亡くなった弟テリーの一周忌追悼として行われた同大会で、ドリーは83歳にしてメインの電流爆破戦に出撃。西村修と組んで大仁田、雷神矢口と対戦し、一度は大仁田に爆破バットで狙われるも西村に守られると、矢口にスピニングトーホールドを決め、続いて西村も同じ技でギブアップを奪い、日本ラストマッチを白星で飾った。

ドリーは1969年2月にジン・キニスキーからNWA世界ヘビー級王座を奪取。実に4年3か月も王座を守り抜いた。アントニオ猪木やジャイアント馬場らとも名勝負を展開して正統派の代表格のような王者だったが“銀髪鬼”フレッド・ブラッシー、“アラビアの怪人”ザ・シークなど“邪道的”な選手とも王座戦を行っており、怒った時は相手の凶器を奪っての攻撃も辞さなかった。69年10月4日にはロサンゼルスで怪人の凶器を奪い血みどろの防衛を果たした。本紙は1面で詳細を報じている。

『1本目、呪文を唱えたシークはマネジャーからボールペンを受け取ると額にグサリと突き刺す。ドリーが大流血でグラリとなると、シークが傷口へのパンチで先制のフォール。「きたないぞ」「反則だ!」とファンが騒ぎ出す。王者はエルボードロップ、逃げるシークはまたボールペンで突き刺すが、ドリーはこれを抜いてヘッドロックから額に報復の一撃。パンチでめった打ちにするとスピニングトーホールドでギブアップさせた。3本目は大混乱だった。血相を変えてマネジャーのロニーが飛び込み2人がかりで殴る蹴るの反則行為。もちろんシークの反則負けだ。28回目の防衛が決まったが、ドリー側は収まらない。父のシニアと弟のテリーまで飛び出してきて、シークとロニーを殴り飛ばす。ドリーとシニアは「きたねえ、きたねえ」と叫び、怒りは収まらなかった』(抜粋)

その後も両者の因縁は続き、伝説の「世界オープンタッグ選手権」最終戦(77年12月15日)のファンクス対アブドーラ・ザ・ブッチャー、シーク組戦は、ブッチャー組のフォークなどを使った凶器攻撃で残酷な大流血戦となり全国に衝撃を与えた。怒った時のドリーは怖く、血の気の多いテキサス人らしく凶器攻撃も見せた。

その後、90年代にシークは旧FMWで大仁田とファイヤーデスマッチなどで抗争を展開。今回の爆破マッチ登場も何かの運命に導かれていたのかもしれない。 (敬称略)

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