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【秋場所】貴景勝 大関復帰遠のく2連敗…師匠・常盤山親方も悲痛「場所前の稽古は十分じゃないし…」

東スポWEB / 2024年9月10日 6時8分

王鵬の寄りを必死にこらえる貴景勝だったが…

力士人生の正念場だ。大相撲秋場所2日目(9日、東京・両国国技館)、大関から関脇に転落した貴景勝(28=常盤山)が幕内王鵬(24=大嶽)に屈して2連敗。特例での大関復帰の条件となる10勝へ向けて、早くも暗雲が垂れ込めている。慢性的な首痛の影響で、本来の相撲からは程遠い。師匠の常盤山親方(63=元小結隆三杉)が、弟子の悲壮な覚悟を代弁した。

貴景勝が苦境に立たされている。突き押しの威力は影を潜め、王鵬に組みとめられると力なく俵を割った。取組後は「また準備して、精いっぱいやるだけ」と声を絞り出した。7月の名古屋場所は9度目のカド番で負け越し、2度目の関脇転落。大関に特例で2度復帰したのは栃東1人だけという難関を前に、痛恨の連敗発進となった。

常盤山親方は「見ての通りですよ。首の影響もあって、場所前の稽古は十分じゃないし。立ち合いの稽古とか、基礎は十分にやってるけど、相撲を取る稽古はしていない。1回目(2019年秋場所の大関陥落)とは状況が全然違いますよ。首というのは、大変な箇所。立ち合いの怖さにもつながってくる」と表情を曇らせた。

力士にとって、首痛は完治が見込めない〝職業病〟の一種。それでも貴景勝は、満身創痍の中で気力を振り絞って土俵に臨んでいる。師匠は「貴景勝は、精神力しかない。先場所も(負け越し決定後に)『最後まで取ります』と言ってきましたから。15日間、相撲を取るという強い気持ちでやっていた。今場所も、自分の相撲を取り切ることしか考えていない」と弟子の思いを代弁した。

最後に、常盤山親方は「昨日(初日)はテレビではなく館内の上の方から相撲を見ていたんですけど、やっぱり貴景勝に対する声援は大きいですよね。本人も感じているはずだし、ここで踏ん張って応援に応えてほしい。(体調を)どうのこうの言ってる場合じゃない。もう、やるしかない」と祈るように弟子の奮闘を願った。

優勝4回を誇る元大関は、崖っぷちで踏みとどまることができるのか。

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