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ザ・グレート・カブキ 盟友・小林邦昭さん訃報に落胆「ああいう選手はもう出てこない」

東スポWEB / 2024年9月10日 19時33分

カブキ(右)の武藤敬司(中)への毒霧をアシストする小林邦昭さん(1993年)

〝東洋の神秘〟ことザ・グレート・カブキ(76)が、9日に68歳で死去した〝虎ハンター〟こと小林邦昭さんとの思い出を振り返った。

突然の訃報に接し、カブキは「ガッカリしましたよ、やっぱり。早すぎますよ。具合悪いっていうのは聞いていたけど、まさかこんな…。まだまだ大丈夫だろうとは思っていたので…。ご冥福をお祈りします」と無念の表情で語る。

日本プロレス出身で全日本プロレスや米国で活躍したカブキに小林さんとの接点が生まれたのは1992年。反選手会同盟(後の平成維震軍)への合流だった。

「(思い出は)全部の試合ですね。とにかくうまかった。ああいうレスラーはもう出ないんじゃないかなあ…。お客さんがどう思っているかを見分けて相手を動かすうまさを持っていたんです。受ける場面はポンポン受ける。それでお客さんをワーッと盛り上げてから『そこまでだ!』って止めて反撃してブーイングを起こす。そういうお客さんとの駆け引きが一流でしたよね」

共闘前から同じ〝反体制〟にいたこともあり、もともとファイトスタイルに注目していたという。特に初代タイガーマスクとの抗争を「試合を組み立てているのは邦昭だなと思って見ていました。自分には、タイガーが邦昭についていっているように見えていましたよ。流れの中で、一番いいところで相手を光らせるのがうまいなあと思っていました」と分析。それを踏まえて「そういうのができるのはホントに数少なかった。プロレスラーって、自分が目立ちたいヤツばっかりだから…」と笑った。

平成維震軍で共闘した当時も「組んでいて楽でしたよ。心配することが何もない。任せておけばいいから」と全幅の信頼を寄せていたという。

その例としてタッグ戦でのタッチワークを挙げる。「動きの中で邦昭からタッチを受けて出ると、相手が目の前にいないんですよ。転がっていたり、受け身を取っていたりしてね。そういうところで渡してくれるから、入ってすぐに攻撃にいけるんです。そのへん、しょっぱいヤツだと相手が迫ってきているところでそのままタッチしてくるんです。すると自分が入っていったところに向こうも来るからワーっといけないじゃないですか。そういうところのうまさがあったんですよね」という。

当時の新日本は攻撃重視のファイトスタイルが多かった。「その中で邦昭は自分のスタイルを持っていた。受けもできて攻めもできて、いいパフォーマンスを持っていましたから。いわば特異な存在でした」

最後は「今、邦昭に言いたいこと? 『ありがとう』ですよね。いいレスリングを見せてもらった。ああいう選手はもう出てこないと思います」と語り、故人に哀悼の意を表した。

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