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小林邦昭さん大食い伝説 新幹線の食堂「全メニュー制覇」は本当か 中西学が核心証言

東スポWEB / 2024年9月11日 5時8分

中西学に蹴りを入れる小林さん(1994年)

新日本プロレスで〝虎ハンター〟の異名を取った名レスラーの小林邦昭さんが、9日に死去していたと10日に発表された。68歳だった。初代タイガーマスクとの抗争で一躍ブレーク。がんを患い、引退して以降も陰から新日本を支えていた。そんな小林さんの豪快エピソードとして語り継がれているのが〝大食い伝説〟だ。新幹線の食堂車の全メニューをたいらげたというが、本当だったのか。〝えびすこ道〟を受け継いだ新日本の後輩・中西学(57)が本人から聞いた真実を明かした。

昭和、平成のプロレス界を彩った名脇役がまた一人亡くなった。小林さんは1980年代に初代タイガーマスクのライバルとして活躍。絶大な人気を誇った初代虎のマスクを剥ぐ無法ファイトを繰り広げ「虎ハンター」の異名を取った。引退した2000年には日本プロスポーツ大賞で功労賞を受賞したが、会場にいた巨人(当時)の松井秀喜が小林さんを見かけ、「タイガーマスクのマスク剥ぎをしていた人だ」と大興奮してツーショットに納まるなど、知名度は全国区だった。

小林さんはジュニア戦士だったが、小さな体とは裏腹に「マット界きっての〝えびすこ〟(角界用語で大食い)」としても知られた。中でも有名なのが若手時代の大食い伝説だ。新大阪から東京まで新幹線で移動中、先輩の故山本小鉄さんから「おごるから何でも好きなものを食え」と言われ、食堂車のメニューを片っ端から食べたと語り継がれている。

いかにもプロレスラーらしい豪快な逸話だが、本当に全メニューをたいらげたのか。後輩の中西は小林さんから当時の話を直接聞いたという。「東京に着くまで、メニューの端から端まで全部食ったと言っていたよ。『さすがにおなかいっぱいになったから、その日の夜はさすがに食べられなかった』とも。小林さんもすごいけど、それを全額払う小鉄さんも偉いよ」

中西も大食漢で、現役時代に朝食を爆食する「モンスターモーニング」をSNS上にアップして話題を呼んだ。小林さんとはよく食事をともにしたが、その際に小林さんが胃袋のリミッターを外すことはなかったという。小林さんは常に大食いしていたわけではないようだ。

それでも中西は「小林さんに比べたら僕なんて足元にも及ばない。僕はフルーツや野菜でいっぱいに見せかけるという小細工をしている。小林さん、アンドレ(ザ・ジャイアント)、そしてラッシャー木村さんとか昔の人とは比べものにならないよ」と〝完敗〟を認めた。

小林さんは1992年に大腸がんを患いながら、手術を経て復帰。99年には肝臓にも転移した。引退後は新日本道場の管理人になり、その後も肺がんの手術を2度受けながらも後進の育成に情熱を注いだ。

新弟子はまず、小林さんに道場生活のイロハを教わった。小林さんは後輩の指導だけではなく、料理長としてヤングライオンの胃袋を支えた。料理の腕はプロ並みでちゃんこは絶品。プロレスラー御用達の有名ステーキ店の味をそっくりそのまま再現させ、周囲を驚嘆させたこともある。

「小林さんは本来、道場の管理をするのが仕事で飯をつくる必要なんてなかった。料理はいわばボランティア。それを率先してやってくれていた」(中西)。

新日本を陰から日なたから支えてきた小林さん。その功績は計り知れない。

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