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「ヤベーなこの人」高橋ヒロムが敬服した小林邦昭さん アキレス腱断裂なのにスープレックス

東スポWEB / 2024年9月11日 6時12分

証言した高橋ヒロム

新日本プロレスの高橋ヒロム(34)が、9日に68歳で死去した〝虎ハンター〟こと小林邦昭さんの逸話を明かした。

初代タイガーマスクのライバルとして一世を風靡した小林さんは、2000年4月の引退後に新日本道場の管理人となった。09年に入門したヒロムは「デビューする前から『高橋はスターになりそうだな』『高橋は人気出るよ』ってずっと言ってくれてたんです。あそこまで言ってくれてたのは小林さんだけ。当時の自分なんて、練習についていけなくてデビューできるかも分からない時期でしたから」と振り返る。

巡業に同行できず、1人で道場の留守番をしていたヒロムに稽古をつけてくれたのが小林さんだった。まだリングに上がる練習もしていなかったにもかかわらず、受け身やロープワークを教えてくれたという。

10年8月のデビュー後も苦難の日々が続いたが、小林さんの得意技フィッシャーマンズスープレックスホールドを伝授され11年2月に同技で初勝利を挙げた。「(海外修行から)凱旋帰国してIWGPジュニアを取ったりした後で、ふと道場で小林さんに『ほら、俺が言った通りだろ?』って言われたのは感慨深かったですね」と、自身を信じ続けてくれた小林さんへの感謝を口にする。

誰もが「優しい」と声をそろえる小林さんには、おちゃめな一面もあった。新日本の道場は2013年6月に放送されたテレビ朝日系列の人気番組「大改造!! 劇的ビフォーアフター」でリフォームに成功。ところがこれと前後して、ある事件が…。当時ブログにハマっていた小林さんは番組側の告知解禁日を大幅にフライングして、〝アフター〟の写真を公開してしまったのだ。

ヒロムは「あれは早かったですね~。たぶん3か月くらいフライングしてましたね。当時は今ほどSNSとかが発達してなかったんですけど、あれはヤバかったですよ。俺は見てなかったフリしましたもん」と回想。「小林さんは本当に悪気はないんです。純粋な方なので。単純に『素晴らしい寮ができました!』といち早くファンの人に伝えたかっただけなんです。生まれ変わった道場を見てほしいという純粋な思いだけですよ」と解説した。

そんな小林さんの「すごさ」をまざまざと見せつけられたのが2017年1月4日東京ドーム大会での出来事だ。同大会の「ニュージャパンランボー」に電撃登場した小林さんは、獣神サンダー・ライガーに代名詞のフィッシャーマンズスープレックスホールドを決めるなど大暴れ。実はこの数日前、道場での練習でアキレス腱を断裂してしまっていたという。

ヒロムは「ドームの後、道場で会ったら結構ゴツいギプスみたいなのしてて『ドームに向けた練習してたら、切っちゃったんだよ』って。いや、普通欠場しますよ。アキレス腱断裂を隠しながら試合に出るって…。カッケーな、ヤベーなこの人って思いましたもん。あの時代の人ってすげーなって」と当時60歳の小林さんに畏敬の念を抱いたという。

恩人が亡くなった9日、ヒロムは後楽園ホールでNEVER無差別級王者HENAREと王座戦を戦い、激闘の末に敗れた。訃報を聞いたのは試合後の控室だった。

「『この日だったんだ』って思っちゃいました。なおさら(ベルトを)取りたかったなって。小林さんはスターになる、お前は人気が出るとずっと言ってくれていたので、天国に届くようにもっとスターにならないとなっていう思いはあります」と故人をしのびながら誓いを新たにした。

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