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【広島】「9月失速」脱出の術は…菊池、会沢らが経験した〝黄金期3連覇〟との違い

東スポWEB / 2024年9月11日 6時14分

新井監督(左)自身も広島3連覇のメンバーだが…

7連戦初戦は「痛恨の完敗」だった。セ2位・広島は10日にマツダスタジアムで行われた首位・巨人との天王山初戦を1―6で大敗を喫し、ゲーム差を「2」に広げられた。

先発・森下が6回途中4失点で無念のKO降板。低調な打線も5回まで相手先発・菅野の前に1安打に封じられ、6回に1点を返すのが精いっぱい。これで9月は2勝5敗とやや失速気味だ。

試合前には新井貴浩監督(47)が「ちょっとみんなに話をしたかった」と選手やコーチ、スタッフを前にミーティングでスピーチ。「カープ、よく頑張ったね』では絶対に終わらせんで」とゲキを飛ばし、士気を高めたものの結果には結びつかなかった。

勝負の9月を迎えながら、なかなか上昇気流をつかめない。チームには菊池や会沢ら2018年までのリーグ3連覇を知るベテラン勢も健在だが、そう簡単に「黄金期の経験値を」という論調を当てはめるのは難しいシーズンでもある。

今季はセ各球団が残り20試合前後になっても今なお、4位・DeNAまでリーグVの可能性がある〝大混戦〟。18年までの黄金期当時を知るVメンバーのOBも「若手だけじゃなく、ベテランもこういう経験は初めてだと思う。3連覇の時は、この時期にゲーム差も(2位と)離れていた。優勝経験のある選手も初めてで、未知の感覚だと思う」とひと筋縄ではいかない理由を口にする。

外的要素だけではない。チーム力を比較しても3連覇の時と今年ではチームの攻撃力も異なる。前出OBが「3連覇の時は総得点が600を超えていた。それぐらい圧倒的な攻撃力だった」と回想するように、当時の打線は3年連続で総得点がリーグ1位。16年の684点、17年の736点、18年の721点と、打線の破壊力はリーグの中でも抜きんでていた。

だが、今季の赤ヘル軍団の総得点はリーグ5位の358と決して破壊力があるわけではなく、むしろ投手を中心とした守り勝つ野球でここまでV争いに絡んでいる。数少ない好機をモノにし、ロースコアの接戦をどう勝ち切るか。

残り21試合、ここまでの躍進を支えた24年版の赤ヘル野球をひたすら貫いていくことが、V戦線を生き残る唯一の〝術〟であることに変わりはなさそうだ。

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