【びわこボート・ＧⅠびわこ大賞】丸野一樹 前走ＧⅡで今年初Ｖ「これで一つ殻を破れたと思う」

丸野一樹

ボートレースびわこのＧⅠ「開設７２周年記念 びわこ大賞」が１２日に開幕する。丸野一樹（３３＝滋賀）は前節の三国ＧⅡモーターボート大賞で今年初Ｖとリズムアップして地元周年に臨む。

８月に入っても優勝なし。「リズムを上げないといけない。今のままではダメ」と危機感たっぷりで臨んだ前節の三国ＧⅡモーターボート大賞で今年初Ｖを決めた。

準優では予選上位の１号艇トリオが揃って１着を逃し、２号艇で白星をゲットした予選６位の丸野に１号艇が巡ってきた。この流れをしっかりとモノにしてのＶ。「これで一つ殻を破れたと思う」と大きな手応えをつかむ優勝となった。

もちろん、この優勝は偶然ではない。「日々の準備とかペラの調整も新しいことに取り組もうと意識している。１０年以上レーサーをやってきたけど、今までと違うことを考えて毎日過ごしている」と試行錯誤を繰り返してきたことが土台となっている。

弟子の藤原仙二が６月に蒲郡で初優勝という発奮材料もあった。「活躍はうれしいし、もちろん刺激になる。それに、仙二の実力ならすぐ記念に呼ばれるようになる。一緒に大きい舞台で戦いたい。そのためにもレースではお手本を見せないといけない」とモチベーションを上げている。

地元周年に向けて気持ちも充実している。「びわこの記念はやっぱり特別。お客さんの声も当然、力になる。選手紹介の時にもたくさん声援をくれるし、水面でタオルを振ってくれるお客さんもいる。ありがたいし、期待に応えたい」と表情を引き締める。

「１０月に（戸田ＳＧ）ダービーもある。そのためにもやっぱり地元の記念で結果を出して先につなげたい。びわこの水面に育ててもらった。結果で恩返しできるように優勝目指して頑張る」。２０１９年８月の６７周年記念以来５年ぶり２回目の地元周年Ｖへ突き進む。