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「能登のためにできることはないか」羽生結弦の被災地への思い 15日にチャリティー演技会

東スポWEB / 2024年9月12日 5時8分

羽生結弦

自らの演技で〝笑顔と元気〟を――。フィギュアスケート男子で五輪2連覇を果たしたプロスケーター・羽生結弦(29)らが出演する「能登半島復興支援チャリティー演技会」が15日、1月の能登半島地震で大きな被害を受けた石川県で行われる。会場の都合上、同演技会は映像で配信。生配信、見逃し配信の収益は石川県に寄付される。演技会を企画した地元局・テレビ金沢の担当者が取材に応じ、羽生が抱く復興への願いを明かした。

「能登のために何かできることはないか」。2011年の東日本大震災で被災した過去を持つ羽生は、能登の現状に複雑な感情を抱いていた。

能登半島は交通アクセスが悪く、地震の発生から8か月が経過しても十分に復興が進んでいないのが現状。そんな中で羽生の強い思いがテレビ金沢の関係者の耳に入ったという。同局の担当者は「早く復旧してほしいし、早く元気になりたい思いがある。いろいろ困難なことはあるけども、一緒に乗り越えていきたい、明るい未来に向かって進むために、何か私たちもできないかなと考えていて、羽生さんと何か一緒にやりたいという話になった」と経緯を説明した。

4月下旬ごろから本格的に打ち合わせをスタート。企画名のタイトルは「挑戦 チャレンジ」と名付けた。同担当者は「羽生さんは『自分にできることがあればなんでもやりたい』とおっしゃってくれた。その思いに私たちも共感して、企画が進んでいった。タイトルは『困難はあるけど、みんなで一緒に乗り越えて明るい未来を目指していこう』とのメッセージを伝えるために選んだ。羽生さんにも趣旨をお伝えしたところ『いいと思います』と賛同してくださった」と振り返る。

羽生は忙しい合間を縫って、メールやリモート会議などでアイデアを出した。同担当者は「どういう曲がふさわしいかなどは羽生さんたちの思いも踏まえて考えてもらったり、能登の人たちも参加できたらなどの話し合いをした」。演技会には羽生や12年世界選手権女子銅メダルの鈴木明子氏らだけでなく、能登高校の書道部、和太鼓チーム「輪島・和太鼓 虎之介」も出演。さらに能登地区と映像をつなぎ、被災者との交流も予定されている。

復興はまだ道半ばの段階。だからこそ、羽生自身も石川県での開催に強いこだわりを抱いている。同担当者は「羽生さんは能登に足を運んでいて、いろんなところを歩いている。『現地の人たちの元気に少しでもつながるように滑りたい。石川県で滑ることに意味を感じている』とおっしゃっていた。元気に前向きに歩んでいけるような、そんな後押しができるような演技会にできたら」としみじみ語った。

能登地区の4か所ではパブリックビューイングの会場を設置し、被災者に演技会の映像を配信する。羽生はテレビ金沢を通じ「今まさにつらい思いをしていらっしゃる方々もいるので、少しでも力になるような元気を届けられたら。本当にいろんな思いを込めながら滑りたい」などと決意表明。被災者の心情を知る1人のスケーターとして、石川県に希望を届ける。

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