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【阪神】忌まわしい記憶払拭を! 岡田監督は呪われた〝9月の黒歴史〟に終止符を打てるか

東スポWEB / 2024年9月12日 5時8分

逆転優勝の期待がかかる阪神・岡田監督

セ3位・阪神は11日のDeNA戦(横浜)に3―4で競り負け、首位の巨人とは3・5ゲーム差まで拡大した。V争いの最大のライバルがダンゴ状態から一歩抜け出しそうな空気を漂わせる中、岡田虎としてはもはや一歩も引き離されるわけにはいかない。平成以降、9月に入るたびに失速し、何度も何度もV逸の屈辱を味わってきただけに、今こそ呪われた黒歴史に終止符を打つ最大のチャンスとなる。

3―3と同点の8回に2番手として送り込んだゲラが先頭打者・桑原に初球を捉えられ、決勝のソロアーチを献上。チーム最大のストロングポイントであるブルペン陣が崩される痛恨の敗戦となったが、試合後の岡田彰布監督(66)は「何でやねん。今日ちょっと負けただけやん。なんでこんなにシュンとなるんや。アカンわ(笑い)」と報道陣たちを笑い飛ばし、切り替えの重要性を示した。ここから先は毎試合が一戦必勝。後ろを振り返っている暇などもはや1ミリもないのだ。

残り14試合で3・5差を覆すことは当然ながら容易ではない。平成以降、2003年、05年、そして23年と3度のリーグ制覇を経験している猛虎だが、そのいずれもが夏場までに2位以下とのゲーム差をある程度広げてからゴールする〝先行逃げ切りパターン〟。西の老舗人気球団である阪神は「優勝争いが佳境に入ると、周囲からの〝雑音〟が重圧となり選手たちが普段通りの力を発揮できなくなることが多い。阪神が優勝を狙うには逃げ切り型しかない」と指摘するタテジマOBも少なくない。

実際に虎党にとって、9月はいい思い出よりも悪い思い出の方が圧倒的に多い。亀山努、新庄剛志(現日本ハム監督)ら新戦力の台頭でシーズン最終盤までV争いを繰り広げたものの、最後の最後に野村監督率いるヤクルトに優勝を奪われた92年の「亀新フィーバー」。最大13ゲーム差を巨人にまくられた2008年の「Vやねん大失速」。マット・マートン、新井貴浩(現広島監督)、クレイグ・ブラゼルら強力打線を擁し、9月に一時マジックを点灯させながらも、落合竜に競り負けた10年のシーズンなどがその代表格だ。以降の和田政権、金本政権でも9月に失速を繰り返し何度も優勝を逃し続けてきた。

だからこそ、この忌まわしい記憶の数々に今季こそ終止符を打ってほしいと願う球団OBは多い。「セ・リーグがシーズン終盤の9月にここまでもつれるのは本当に久しぶり。連覇もそうだけど、『逆転優勝』というパターンでのゴールインに期待したい。相手も巨人だし」や「この苦しい状況を覆せるのは経験豊富な岡田監督の他には誰もいない。ぜひここから『岡田劇場』を見せてほしい」などの声があちこちから上がっている。

昨季、38年ぶりとなる日本一へチームを導いた岡田監督は、今季7月には阪神の監督としては最多となる指揮官通算515勝をマーク。数々の記録を塗り替えてきた名将だけに、スリリングで心躍る最高にハッピーな9月を、今度の今度こそ虎党たちにもたらしてほしいところだ。

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