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【秋場所】豊昇龍〝低迷〟の要因を秀ノ山親方が分析「勝利に対する貪欲さが薄れた印象がある」

東スポWEB / 2024年9月12日 6時2分

3敗目を喫した豊昇龍は悔しさをあらわにした

まさかの出遅れだ。大相撲秋場所4日目(11日、東京・両国国技館)、大関豊昇龍(25=立浪)が幕内翔猿(32=追手風)に屈して3敗目。横綱不在で大関陣の奮起が求められるなか、序盤で早くも優勝争いから脱落寸前となった。大関昇進から丸1年が経過した豊昇龍に、何が起きているのか。元大関琴奨菊の秀ノ山親方(40=本紙評論家)が低迷の要因を分析した。

豊昇龍が消極的な相撲で完敗を喫した。立ち合いから相手の出方をうかがうばかりで、足が前に出ない。翔猿の引きについていけず、前のめりに左手を土俵について白星を献上した。取組後は取材対応せず、国技館から引き揚げた。今場所は横綱照ノ富士(伊勢ヶ浜)が不在。大関陣には一層の奮起が求められるなか、序盤で1勝3敗と大きく出遅れた。

この日の相撲内容について、秀ノ山親方は「立ち合いから相手に合わせてしまって小手先でさばこうとしていた。しっかりと踏み込んで自分の間合いに持っていきながら攻め込むのが、豊昇龍の本来の相撲。ここまで星が挙がっていないだけに、自分に自信が持てずに気持ちが守りに入っていた」と分析。黒星先行の状況が、さらなる黒星を招く悪循環に陥っている。

豊昇龍は昨年7月の名古屋場所で初優勝し、大関昇進を果たした。しかし、その後は賜杯を抱くことなく1年が経過。豊昇龍も、停滞の打開策を模索している。今場所直前の体重は前回5月の計測から7キロ増の149キロ。増量の目的について、豊昇龍は前に出る圧力強化を挙げた。ただ、秀ノ山親方はこの1年の〝伸び悩み〟の理由として別の要素を指摘する。

「もともと、勝利に対する貪欲さでは誰にも負けない力士。優勝して大関に上がった当時と比べて、それが薄れてしまっている印象がある。体を鍛えて技を磨くことも大切だけど、心で負けてしまったら勝負にならない。豊昇龍の魅力である荒々しさ、豪快さの部分がなくなって〝普通の力士〟になってしまったら上は目指せない。もう一度、自分の強みを思い出してほしい」と力説した。

逆転Vの可能性は極めて低いとはいえ、まだ序盤。豊昇龍には看板力士として場所を盛り上げる責務がある。秀ノ山親方も「自分の相撲を一つ取り切れれば、相撲勘と自信が戻ってくると思う。自分を信じて、やれることを目いっぱいやってほしい」とハッパをかけた。ここから大関の意地を見せることができるか。

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