飛び降り思いとどまらせたジョン・ボン・ジョヴィは声明出さず「苦悩する個人に対する敬意」と情報筋

テニスの全米オープンを訪れたジョン・ボン・ジョヴィ。・左は〝キング夫人〟ことビリー・ジーン・キング（ロイター）

米ロックグループ「ボン・ジョヴィ」のボーカル、ジョン・ボン・ジョヴィ（６２）がテネシー州ナッシュビルの橋から飛び降りようとした女性を説得し、飛び降りを思いとどまらせた。その英雄的行動に世界が絶賛している。しかし、本人はこの件について声明を出さないという。米メディア「ページ・シックス」が１１日、報じた。

事情に詳しい情報筋はページ・シックスに対し、ジョン・ボン・ジョヴィがたまたま「ザ・ピープルズ・ハウス」のミュージックビデオを撮影中に取り乱した女性に気づいたと明かす。

また、「『ジョン・ボン・ジョヴィ・ソウル財団』のおかげで、危機に面した人々との交流について広範囲にわたる訓練を受けている」とも語った。

確かに、ナッシュビル首都圏警察署がフェイスブックにアップした動画では、ジョン・ボン・ジョヴィは、女性から数メートル離れた場所で数分間、会話し、女性が心を許したと思えるようになってから、触れ合える距離まで近づいた。完全に説得してから、抱きかかえて助けた。その後、泣く女性をハグし、しばらく一緒に歩いた。訓練された行動のように見える。

財団のサイトによると、目的は「社会福祉や職業訓練プログラムを支援しながら、食糧や手頃な住宅を提供するプログラムの設立に協力することで、飢餓、貧困、ホームレスに苦しむ人々の人間的可能性を認識し、最大限に引き出すこと」だという。

最後に情報筋は「ジョン・ボン・ジョヴィは、苦悩し弱い状態にある個人に対する敬意から、自らの英雄的な行動について声明を出さない」と話している。