【西武】ついに８５敗…「シーズン１００敗」阻止へ残り１６戦で立ちはだかる〝２勝の壁〟

大台が迫る西武・渡辺監督代行

西武は１２７試合目となった１２日の楽天戦（ベルーナ）に３―７で敗れて３連敗。１３０試合制だった１９７１年のワースト記録を５３年ぶりに更新する「シーズン８５敗」となり、借金も最多の「４５」となった。

試合後の渡辺久信監督代行（５９）はプロ初先発で４回途中５安打６失点となったドラフト３位ルーキー・杉山について「立ち上がり２アウトまでいい感じで取ったんだけどね。緊張があって仕方のない部分もあった。初回、４回とフィールディングエラーが絡んでの失点。やはり冷静になれなかった部分があった。全体的にものすごいボールもないんだけど、いいボールも投げていた」と評した。

一方、相手を上回る１２安打を放ちながら決定力を欠いた打線には「併殺もあってなかなかチャンスを生かせなかった。工夫が必要。バッター有利の場面で慌てて飛びつく場面が目立つ。そういうところだろうね」と指摘した。

これでＣＳ進出を争う２位の日本ハム、３位・楽天を相手に３連敗。さらに１３日からは今季１勝１６敗と大苦戦している天敵・ロッテとの４連戦が控える。優勝、ＣＳ進出争いが佳境を迎えている上位４球団にとって、最下位が確定している西武戦での黒星や連敗は目標からの脱落に直結する。西武は残り１６試合のうちロッテ戦が８試合。当然、最低でもＣＳ圏内の３位を死守するべく８連勝を狙ってくるに違いない。

とはいえ、西武としてもあと１５敗を喫すれば「シーズン１００敗」の汚点を球団史に残すことになる。それを阻止するためには、何が何でも「２勝」が必要だ。まずは〝２勝の壁〟を乗り越えられるのか。来季に向けた再建モードの中、プロのプライドをかけた戦いが続く。