ヘンリー王子の幅広い〝活動範囲〟 王室専門家が「努力が足りない」と指摘＝英紙報道

ヘンリー王子（ロイター）

１５日に４０歳の誕生日を控えたヘンリー王子に対し、幅広い活動について「努力が足りない」と王室専門家が厳しく指摘した。英紙サンが１２日、報じた。

ヘンリー王子は競技スポーツを通じて、負傷、けが、病気の退役軍人の回復を支援するインヴィクタス・ゲームを２０１４年３月にロンドンのクイーン・エリザベス・オリンピック・パークで初めて開催。今年１０周年を迎えた。同イベントは毎回大成功を収めており、約１週間にわたり９つの主要スポーツで最大約６００人の競技者が参加する。ｅスポーツを含む他のアクティビティにも柔軟に対応しており、高評価を得ている。

しかし、王子の他のプロジェクトは暴露本の回顧録「スペア」、メーガン妃とのＳｐｏｔｉｆｙポッドキャストの打ち切り、アーチウェル財団の度重なるトラブルなど、物議を呼んでいるもののほうが多い。

王室専門家のイングリッド・スワード氏は「４０歳までに成功していないのなら、決して成功しないという厳しい表現がある」と断言しつつ「もちろんそれは真実ではないが、ヘンリーは心の奥底でおそらく『早くやらなきゃ。今は本当に頑張らなきゃ』と思っていると思う」と王子の心情を代弁した。

同氏は「彼はインヴィクタス・ゲームで成功を収めており、それは私たち全員が知っているが、それ以外に何かを挙げることはできない。慈善活動は他にもたくさんあったが、すぐに思い浮かぶのはインヴィクタスだけ。だからヘンリーは、自分が推進したい世界に、より強固な足場を築く必要があると思う」とさらなる努力を促した。

確かに世間的に評価が高いのはインヴィクタス・ゲームのみ。幅広く慈善活動に手を出すより、まず足場を固めるべきという意見は正論ともいえそうだ。