【ソフトバンク】有原航平がパ・トップタイの12勝 小久保監督「タイトル可能性ある」

ソフトバンク・有原航平

ソフトバンク・有原航平投手（３２）が１３日のオリックス戦（京セラドーム）に先発し、７回２失点の好投でリーグトップタイとなる１２勝目を挙げた。

最後まで粘り切った。初回に２者連続で安打を許し、無死一、三塁の大ピンチ。１点を先制してもらった直後に同点どころか大量失点もあり得る難局だった。

それでも経験豊富な右腕の真骨頂はここからだった。ギアを引き上げ、太田から投ゴロで一死を奪うと続く西川を三振、杉本を遊ゴロに打ち取りピンチを切り抜けた。

２回一死から味方の失策が絡むなど１点を失い同点に追いつかれたが、後続を遊ゴロ、空振り三振に仕留めて勝ち越しを許さなかった。

今季最多タイの９安打を浴びるなど再三、走者を背負ったものの、要所を締めて力投。６回にセデーニョに一発を浴びて２点目を失ったが、７回２失点（自責１）の好投を見せ、実に４試合ぶりとなる白星をたぐり寄せた。

お立ち台に上がった有原は「とにかくチームが勝ててよかったなとホッとしてます」と安どの表情。一方で小久保監督は「よく粘りましたね」と右腕をたたえた。

最多勝となれば２０１９年以来５年ぶり。指揮官は「もちろん優勝争いですけど、個人タイトルも可能性ありますんでね」と太鼓判を押す。本人は「とにかくチームの優勝に向けて次の試合も頑張りたい」と冷静だが、優勝の先に自身のタイトルが待っている可能性は十二分にある。