【阪神】岡田監督 サヨナラ勝ちにも表情が冴えないのは…2008年の大失速が原因か
東スポWEB / 2024年9月15日 5時7分
セ・リーグ2位の阪神は14日の広島戦(甲子園)に4―3でサヨナラ勝ちし、首位・巨人に2ゲーム差までにじり寄った。0―3の7回に打者一巡の猛攻で同点に追いつくと、9回二死二、三塁から中野が中前へ決勝打を放ち、新井鯉に引導を渡した。痛快な劇勝で逆転優勝への望みをつないだ猛虎だが、試合後の岡田彰布監督(66)だけはどういうわけかムッツリ顔。V争いが佳境を迎える中、今こそチームに必要なものとは――。
昨季18年ぶりとなるリーグ制覇を果たした「9・14」から丸1年。慶賀すべき〝虎の祝日〟に劇的な勝利を収めたとあり、超満員のスタンドはお祭りムードに包まれた。
にもかかわらず、虎将の表情は終始冴えないまま。テレビインタビューでは「(打たれたのは)初球ばっかでしょ」と6回6安打3失点の内容に終わったエース格・才木をバッサリ。ペン取材に移行しても「もう何十回言うてんの、今年」と苦言を続け「勝つからおかしなるんよ。こんな展開で」と言い残し、自ら会見を切り上げた。
岡田監督にとっても虎党にとっても、21世紀最大の〝虎ウマ〟は第1次政権時の2008年に巨人に最大13ゲーム差を逆転された「Vやねん大失速」だろう。巨人にジリジリと追い上げられた中、9月9~11日のヤクルト戦(甲子園)で3試合連続のサヨナラ勝ちを収めたが、実はこれこそが最大の〝わな〟だったと虎将は事あるごとに振り返っている。
優勝を目前にした昨季の9月上旬にも「あの時の俺のコメント見れば分かるやんか。こんな勝ち方じゃアカン言うたよ、俺は。勢いとかよりもな、ちゃんと勝たな。そういうゲームばっかしとったら足をすくわれるで」と言及。信条とするのは、あくまでも当たり前のことを当たり前にやる「普通の野球」の徹底だ。周囲が劇的な勝利に浮き足立っても百戦錬磨の老将だけは、冷徹に自軍の置かれた状況を客観視する。
とはいえ指揮官の胸に去来する一抹の不安も杞憂に終わるかもしれない。この日の7回に殊勲の同点打を放った代打の切り札・原口は「優勝争いは激しくなってますけど、意外とそこまでみんなは意識してないような感じがします。1試合1試合、目の前の試合に勝つことに集中しているので変なプレッシャーもなく自分たちの野球ができている」とナインの気持ちを代弁した。
昨季、球界の頂点まで駆け上がった経験は、虎戦士たちをひと回りもふた回りも大きく成長させていたのかもしれない。
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