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【西武】引退・岡田雅利が受けたプロの衝撃「栗山さん、中村さん、森、山川が見たことのないスイングを…」

東スポWEB / 2024年9月15日 6時12分

岡田雅利

西武・岡田雅利捕手(35)が14日のロッテ戦(ベルーナ)で引退試合を迎えた。「2番・捕手」でスタメン出場すると、初回の現役最終打席で小島から左翼線への二塁打で出塁。野村大の右飛でタッチアップし、三塁にヘッドスライディングを決めてファンの大歓声を浴びた。

2回の守備から交代した岡田は「先頭のゲン(源田)が出塁すると言って打席に向かい粘っている姿を見て、その時点で涙が出そうでした。自分が打席に立った時の球場が割れんばかりの『岡田コール』は、もう耐えられませんでしたね。絶対に泣かないと決めていたけどダメでした。今日は不思議と緊張はなく大きな歓声をいただいて、それが僕を『よし、やってやろう!』という気持ちにさせてくれてヒットが打てたと思います」と感謝の思いを語った。

2013年のドラフト6位、現役11年間で326試合、打率2割1分9厘、6本塁打、45打点。突出した成績こそないものの、その人柄や犠牲心で常にチームを支えた。

同期入団でドラフト1位の森友哉捕手(29=現オリックス)には同じポジションのライバルにもかかわらず、常に困った時の相談役、知恵袋としてメンタル面を支えた。昨オフには「自分としては困りますけど…」と前置きしながら炭谷の出戻り獲得の必要性を力説していた。

自分よりも常にチームを最優先にする思考を岡田は「自分がプロで生きていくための術だった」と語る。

「高校時代までは自分が常に一番やと思っていて、桐蔭の時までずっと一人相撲を取っていた。これじゃあかんなと気づいたのは社会人(大阪ガス)時代。プロに入って栗山さん、中村さん、同期にも森、山川がいて見たことのないスイングをしていた。すごい選手ばかりの中でよりいっそう、そんな浮かれた考えは捨てようと思った」

プロのレベルの高さに衝撃を受けた岡田は「これはすぐに〝切られるな〟と思ったし、何か(自分の適性ポジションを)探さんとダメやなと思ってやった結果がつながって、11年もやらしてもらったと思う。本当にありがたいと思うし、そこをちゃんと(後輩に)伝えられるように」とセルフプロデュースの重要性を強調した。

ムードメーカー、ピンチバンター、控え捕手、相談役、知恵袋、若手のモチベーター役…。数字には表れない無形の貢献で存在感を発揮した縁の下の力持ちが、多くの人間に惜しまれながら現役生活に幕を下ろした。

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