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ユーミン『あの日にかえりたい』もボサノヴァです 音楽ライター・栗本斉氏オススメ「鉄板の5枚」

東スポWEB / 2024年9月15日 10時43分

総論として「ほかにない音空間、洗練の極み、穏やかで自然に聴いていて気持ちいい。今の季節にはピッタリだと思います」と栗本氏はボサノヴァの魅力を語った。これを機にぜひ洗練されたサウンドに耳を傾けてほしい。

【「ジョアン・ジルベルト/三月の水(73年)」】

ボサノヴァを始めた神様が、米国メジャーから出した名盤。独特のささやく声とどうやって弾いているのか分からないギターを堪能できる。入門編には最適ですね。

【「アントニオ・カルロス・ジョビン/波(67年)」】

僕が一番好きなアルバム。ボサノヴァは本来はギターで弾くものですが彼はピアニストなので、洗練されたアレンジのオーケストラがたまらない名作です。

【「カエターノ・ヴェローゾ&ガル・コスタ/ドミンゴ(67年)」】

2人の天才が一緒に作った心地よいアルバム。90年代の渋谷系やカフェブームでもリバイバルした。声を張らずに2人が夜中にコッソリ会話しているようなまったりとした音がたまらない1枚です。

【「ナラ・レオン/美しきボサノヴァのミューズ(71年)」】

彼女は上流社会の子女で反体制的な思想も持ち、パリに亡命してこのアルバムを作った。ボサノヴァにこだわった真面目さを感じるし、歌の深みと独特のエコー感がたまらないです。

【「セルソ・フォンセカ&ロナルド・バストス/スローモーション・ボサノヴァ(2001年)」】

シンガーのフォンセカが作詞家のロナルドと組んだ作品。ジョビンが作った洗練したボサノヴァをアップデートさせ、ほのかにR&Bの香りを漂わせ現代によみがえらせた名盤です。

【90年代シティポップもぜひ!】栗本氏はJ―POP評論の第一人者でもあり多くの著書がある。8月には90年代のシティポップの2枚組コンピレーションCD「CITY POP GROOVY 90s ―Girls&Boys―」(ソニー・ミュージックレーベルズ)が発売されて好評を呼んでいる。昨年には70~80年代のシティポップをまとめたコンピが発売され好セールスを記録したため、続編発売に至った。全30曲が収録されている。

「90年代にも、70年代、80年代の流れをくんでいるシティポップがたくさんあったので90年代でまとめてみようかと。特にソウルミュージックのグルーヴ感を持った楽曲をセレクトしてみました。都会的で洗練された音楽ですね。ボーイズサイドとガールズサイドに分かれていて、ガールズはシンガーが多くボーイズはバンドやユニットが多いのが特徴です。70~80年代のシティポップに興味がある人に『90年代にもシティポップ的な音楽があったのか』と楽しんでいただければと思います」と笑顔を見せた。アナログ盤も発売中。必聴の1枚だ。

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