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【ソフトバンク】今宮健太を本気にさせた〝スーパーサブ〟 首位独走は「彼の存在が非常に大きい」

東スポWEB / 2024年9月16日 7時12分

ソフトバンク・小久保監督(右)と川瀬晃

パ・リーグ首位を独走するソフトバンクは15日のオリックス戦(京セラ)に延長12回の末、3―0で勝利して6連勝を飾った。両リーグ最速で80勝に到達し、優勝へのマジックナンバーは「7」。最短優勝は18日で、4年ぶりとなる歓喜の瞬間が刻々と近づいている。

「チームが今の位置にいるのは、彼の存在が非常に大きい」。小久保監督を支える参謀役の奈良原ヘッドコーチがそう言い切る選手がいる。一塁、二塁、三塁、遊撃を守り、代走に守備固めと今季ここまで94試合(うち先発21試合)に出場している川瀬晃内野手(27)だ。

首位独走の陰の立役者――。奈良原ヘッドは、鷹が誇るスーパーサブをこうたたえる。「隙あらばレギュラーを狙っていく姿勢を持ちつつ、それ(スーパーサブ)ができるだけの準備と考え方、練習への取り組みをしている。こっちが『準備していてほしいな』って思う時に一番〝目が合う選手〟が彼。控えに甘んじるつもりはサラサラないという気持ちで、今はそのポジションに徹することができる。彼のような選手が〝本当のプロ〟だと思います」。

同郷・大分の先輩で、川瀬が慕う鷹の正遊撃手・今宮健太内野手(33)は今年1月、真剣な表情でこう語っていた。「今年の晃は相当やりますよ。だから、ものすごく危機感があるんです」。公私で関係が深いゆえに、世代交代に挑んでくる後輩の本気度を感じ取っていた。気を抜けば取って代わられる…二遊間を中心にサードを含め、チーム内競争を煽るかけがえのない存在だ。

シーズンは143試合の長丁場。主力が全試合、満足のいくコンディションでプレーできるとは限らない。アクシデントも起こり得る。スーパーサブはチームの弱点や台所事情を常に把握して、試合に備える。

川瀬は「手薄になっているポジションは今どこかとか、自分がいく可能性があれば準備する。すべては準備で決まる。だから、練習や準備をする時間が頭も体も一番疲れます」と語る。試合中は展開や流れを呼んで、逆算して心と体の準備を始める。「監督、ヘッドとよく目が合うのは確かです」(川瀬)。首脳陣からの厚い信頼を得る理由がある。

献身的にチームに尽くす一方で、内に秘めた思いも強い。「去年のオフから『健太さんからポジションを奪う』とか『ショート一本』とか大きいことを言って、結局は思い描いていたところまで近づけなかった。葛藤というか、恥ずかしいというか、何やってんだという気持ちも強いんです」。ただ、それでも日々「信頼」を積み重ねている実感が、やりがいと向上心を後押ししている。

今季の開幕日。小久保監督は選手、スタッフらを集め、一人一人の目を見てこう語りかけた。「(真の)プロとは目の前の仕事に対して、情熱を燃やしてプライドをかけて自分の仕事をやり抜くということ、替えの利かない人材になること」。

川瀬のような人材がいるチームや組織は強い。鷹が有事に動じず、首位を快走してきた理由の一つに違いない。

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