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【巨人】赤星優志「Vスパート」のキーマンとなるか 待望の今季初白星が持つ〝二重のインパクト〟

東スポWEB / 2024年9月17日 5時8分

ようやく好投が報われ、今季1勝を手にした巨人・赤星優志

うれしすぎる「誤算」となった。巨人が16日の中日戦(東京ドーム)に7―1で快勝し連勝。今季0勝7敗だった先発の赤星優志投手(25)が、6回1失点の快投劇で今季初勝利を挙げた。

序盤からエンジン全開で臨んだ。初回から3回まで完全投球と最高の立ち上がりを披露。6回こそ板山にソロを被弾してこの日初失点を喫したものの、右腕の力投に応えようと打線も計7得点と奮起し、大差で試合を決めた。

赤星は「長いイニングを投げることよりもゼロで抑えることを目標にした。3、4回でバテてもいいかなってくらいの気持ちで投げました」と内に秘めた闘志を前面に出した。阿部監督も「だいぶ時間かかりましたけど、いいところで1勝してくれたと思います」とねぎらった。


その言葉通り、長い足踏みを経てつかんだ今季初勝利はチームにとって数字以上の価値がありそうだ。今季の阿部巨人は先発ローテーション6番手の確立に難航し、優勝に向けてもっか最大の課題になっている。加えてここまでローテを堅守していた山崎伊が再調整のため登録を抹消されており「空白の2枠」を埋める男の出現が待たれていた。

そんな中でチームの危機を救う〝満点回投〟を見せたGの背番号31。チーム内からは「赤星も今年はなかなか打線の援護に恵まれず、それでも腐らずに先発から中継ぎまでタフに仕事をこなしてきた」(チーム関係者)とその働きを称賛する声が出れば「毎試合毎試合、負けられない試合なのは当然だけど、チーム状況からすれば今日は負けたとしても赤星を責められない試合だった。そこで白星を付けられたのと、次回も先発のめどが立ったことは二重の意味でいい誤算になりましたね」(前出関係者)との見方も出ている。

杉内投手チーフコーチは「先発するかもしれないし、中に入るかもしれない」と今後の起用については未定であることを強調しながらも「今日の1勝は大きいですね。優志で勝てたっていうのは」と絶賛。ラストスパートを図るチームの幅を広げる好投となったことは間違いなさそうだ。

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