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真田広之「エミー賞」快挙の裏に〝ジャパニーズ・ウェイ〟へのこだわり 気になる次作も海外挑戦か

東スポWEB / 2024年9月17日 5時8分

「18冠」の快挙となった真田広之(右)。左は主演女優賞のアンナ・サワイ(ロイター)

米国で活動する俳優の真田広之(63)が15日(日本時間16日)、米テレビ界の〝アカデミー賞〟と称される「第76回エミー賞」で日本人俳優として初めて主演男優賞に輝いた。日本の戦国時代を描いた米配信ドラマ「SHOGUN 将軍」(ディズニープラス「スター」)で戴冠。同ドラマはほかにも連続ドラマ部門作品賞をはじめ18冠を獲得した。その快挙の裏には真田の〝ジャパニーズ・ウェイ〟があった――。

「今までやってきたことの結果としてトロフィーを頂けたことは本当にうれしい」

ロサンゼルスで行われた授賞式で、エミー像を手にした真田はそう喜んだ。

SHOGUNはジェームズ・クラベルさんのベストセラー小説が原作。「関ケ原の戦い」前夜の日本を舞台に、武将らの人間ドラマを描いた。徳川家康がモデルの武将吉井虎永を真田が演じ、プロデューサーも務めた。戦国時代を丁寧に描写したことが米国で評価された。

米テレビ界の最高峰の賞で戴冠を果たした要因の一つが、活動拠点を米国に移して20年間、ジャパニーズ・ウェイ――つまり日本のやり方を追求したことだった。

ハリウッド作品に登場する日本人は、調査が不十分なこともあってヘンテコに描かれることが少なくない。真田はこれに疑問を抱き、映画「ラストサムライ」(主演トム・クルーズ、2003年)でハリウッドに本格進出した際、同作の編集作業に関与。不自然な描写を変えた。これ以降、日本が描かれる出演作では意見を言うようになり、プロデュース業への思いを強くする。

日本のドラマや映画では主演映画「亡国のイージス」(05年)が最後で、転機となった「ラストサムライ」後、海外のドラマや映画に20本超出演した。米国で初めてキャスティングに関与した「SHOGUN」では浅野忠信ら日本人俳優で日本人役を固め、時代劇制作の経験がある日本人スタッフたちを招へい。同作の撮影はコロナ禍の21~22年、カナダ・バンクーバーで行われた。

「SHOGUN」関係者の話。

「真田さんがたびたび口にしていたワードが『ジャパニーズ・ウェイ』でした。クランクイン前に〝合宿〟を行ってキャストやスタッフに対し、時代劇の専門家らから剣術などのレクチャーをしてもらい、所作を落とし込みました。クランクイン後、自身が出演しない日は〝演出家〟として端役の日本人役にも細かく演出。コロナ禍だったためマスクを二重にする〝ダブルマスク〟でした」

それほど今回の作品では日本のやり方にこだわったというわけだ。

制作現場では周囲から「ヒロ」と呼ばれ、異国でも地位を築いている。今後、日本のドラマや映画に出演する日は来るのか――。

前出関係者を含め、複数の関係者は「当分ない」とみる。「真田さんはドラマや映画で日本を忠実に描き、日本のことを世界に伝えたいとの思いが強い。『SHOGUN』はその一歩目にすぎない。今後も海外作品を手がけるでしょう」。

〝世界のヒロ〟の挑戦はまだまだ続きそうだ。

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