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【巨人】川相昌弘コーチ「ある意味、これが門脇誠の2年目のジンクスでしょう」

東スポWEB / 2024年9月17日 11時42分

門脇(左)の成長を川相コーチ(中)も見守っている

【赤ペン! 赤坂英一】セ優勝戦線が連日シ烈を極めている中、巨人・門脇が気を吐いている。広島との首位攻防3連戦(10~12日)では初戦に決勝適時打を含む3打数3安打3打点をマーク。翌日、翌々日にも3試合連続安打して、3連勝と首位キープに貢献した。

「トーナメントぐらいの気持ちで試合に入って、いろんな邪念を消して、ワンプレーに集中する気持ちでした。(優勝争いの)プレッシャーを感じないくらい、試合の入りで集中力がありました」

とはいえ、門脇は2年目の今季、期待に応えているとは言い難い。阿部監督が遊撃のレギュラーに固定すると公言したにもかかわらず、序盤から打率2割台前半と打撃が振るわず、定評のあった守備も失策が昨季の5個から15個に急増。一時は遊撃の定位置を泉口に奪われ、控えに回されていたのも無理はない。

そんな門脇の現状を、現役時代に「2番・遊撃」のレギュラーだった川相内野守備コーチは今、どう見ているのだろう。
「ある意味、これが2年目のジンクスでしょう。去年は最初からショートじゃなく、(二、三塁も含めて)いろいろやってショートに落ち着いた。ただ、シーズンを通してやってはいない。今年は最初からレギュラーで、というところでプロの壁にぶつかってるんです。プロは同じ打球が何度も来るわけではないし、(グラブで)打球をはじいたりするのは、まだ技術的に未熟なところがあるから。こっちもそうならないような練習や助言をしていますが、こういう技術は本人が実戦で経験して覚えていくしかありません。少々打てなくても、守備でベンチの信頼を得られれば、使われるチャンスも増えるはず」

川相コーチ自身、1989年に「2番・遊撃」でレギュラーをつかむと、2年目の90年は序盤に打率が2割前後に低迷。それでも外されなかったのは「バント、チーム打撃、どうやっても打てなきゃ四球を選んだり、しぶといやつだと思われていたからじゃないか」と振り返る。「そういう姿勢がなかったら、僕のような選手はすぐ消えていたでしょうね」ときっぱり。

レギュラーに問われるのは、どんな形でも勝利に貢献しようとするモチベーションだろう。門脇自身はこう言っている。
「モチベーションというよりは、しっかりと覚悟を持って試合に出なきゃいけない。そんな気持ちの方が強いです。やっぱり今年は優勝したいって思いがあるんで」

その強い姿勢を貫き、もう一皮むけてほしい。

あかさか・えいいち 1963年、広島県出身。法政大卒。単行本デビュー作「バントの神様 川相昌弘と巨人軍の物語」、第2作「ジャイアンツ愛 原辰徳の光と闇」の電子書籍版が絶賛配信中。「失われた甲子園」(すべて講談社)が第15回新潮ドキュメント賞ノミネート。他に「すごい!広島カープ」「2番打者論」「プロ野球コンバート論」(すべてPHP研究所)など。日本文藝家協会会員。Yahoo!ニュース公式コメンテーター

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