【F1】リタイア失態ペレス〝損害額ランキング〟で1位「レッドブルの開発に重大な影響」
東スポWEB / 2024年9月17日 17時52分
F1アゼルバイジャン・グランプリ(GP)決勝(15日)で、残り1周に大クラッシュを引き起こしたセルジオ・ペレス(レッドブル)が、チーム状況を圧迫するほど突出して損害額を出していることが判明した。
決勝では白熱したレース展開となり終盤に1位のオスカー・ピアストリ(マクラーレン)をシャルル・ルクレール(フェラーリ)、そしてペレス、カルロス・サインツ(フェラーリ)が猛追する展開に。ところがペレスの復活の表彰台が見えてきた矢先、50周目にペレスとサインツが接触して大クラッシュ。2台ともリタイアというまさかの結果となってしまった。
獲得できるはずだった大量のポイントがゼロとなり大きな痛手となったが、レッドブル側は金銭面でも深刻な損害を被ることになった。
欧米のスポーツを扱う国際メディア「スポーツラッシュ」は「この事件により、彼は現在〝破壊者チャンピオンシップ〟の順位表でトップに躍り出た」と報じた。
「ペレスにとって最大のクラッシュはモナコGPの1周目に起きた。ハースの2人のドライバーとの衝突でレースは中止となり、レッドブルは210万ドル(約2億9000万円)の損害を被った。このドライバーは中国、イモラ、カナダ、オーストリア、ハンガリーでも損害を出した。これらの事故は、積み重なるとかなりの損害額になった」と指摘。そして「先週末のバクーでのサインツとの衝突で、さらに約100万ドル(約1億4000万円)が加算され、損害総額は450万ドル(約6億3000万円)となった」と今季ペレスが原因でチームが巨額の損失を計上している実態を追及した。
「元ウィリアムズのドライバーであるローガン・サージェントは修理費が総額300万ドル(約4億2000万円)で2位で、オランダGPでの事故が最終的に解雇につながった」と巨額損失を出すドライバーは解雇に直結すると強調。「コスト上限の時代において、ペレスの一連のクラッシュは、レッドブルの開発可能性に重大な影響を及ぼすだろう。さらに、チームのスペアパーツが不足しているとの報道もある。現代のF1では製造上の制限も重要な要素であり、コンストラクターズタイトル(製造者部門)防衛の望みは大きな打撃を受けている」とペレスの責任を重ねて批判した。
不振だけでなく、マシンを壊し続けてついにはチームの運営に大打撃を与えているペレス。このまま続投ならば、さらに損害額が増え続けそうだが…。
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